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「~するために」英語で目的を表すto不定詞とso thatのイメージの違い

英語で「~するために」を表す “to ~” と “so that~” はなにが違うの?

みなさんは英語で「~するために」と言いたいとき、どのような表現を使いますか?おそらく、 “to ~” や “so that ~” などが思いつくかと思います。

しかし、これらの表現を文脈によって適切に使い分ける方法はわかりますか?

to” は直後動詞の原形をとりますが、 “so that” は直後に主語と動詞を含むがきます。実はこの文法的な違いが、ニュアンスの差につながっています。

本記事では、目的を表す以下の5つの表現について、文法的な違いニュアンスの違いを例文と合わせて解説します。ぜひいろいろな言い方をマスターし、文脈や場面に応じて適切に使い分けられるようになりましょう。

ぬこ(筆者)

~するために
目的を表す表現を5つ紹介!
直後に来るのが
A. 動詞の原形
B. 文(主語と動詞を含む)

で分けられるよ!

A. 直後に動詞の原形をとるもの
1. to + 動詞の原形
2. in order to + 動詞の原形
3. so as to 動詞の原形

B. 直後に文をとるもの
4. so that + 主語 + (助動詞) + 動詞
5. in order that + 主語 + (助動詞) + 動詞

目次

~するために」to不定詞とso thatのニュアンスの違い

英語で「~するために」と目的を表すためによく使われるものとして、冒頭にあげたように5つの表現があります。

はじめの3つは直後に「動詞の原形」をとるもので、後の2つは直後に「主語 (+ 助動詞) + 動詞」をとるものです。

これらは日本語訳するといずれも「~するために」となりますが、使われる文脈やニュアンスが以下のように異なります。

A. 直後に「動詞の原形」をとるもの = 目的を直接的に表現

① 「to + 動詞の原形
・「~するために」と目的を直接的に表現
・カジュアルな会話からフォーマルな文書まで幅広く使用される

② 「in order to + 動詞の原形
・「to」以降が目的であることをさらに強調
・書き言葉や、ややフォーマルな文書で使われる

③ 「so as to + 動詞の原形
・目的を丁寧に説明、in order toをより丁寧にしたようなニュアンス
・書き言葉、非常にフォーマルな場で使用される

B. 直後に「」をとるもの = 期待される結果を重視

④ 「so that + 文(主語 + 動詞
・「~できるように」と行動の結果として期待される結果を説明
・会話と書き言葉の両方でよく使われる

⑤ 「in order that + 文(主語 + 動詞
・「so that」をより丁寧にしたニュアンス
・書き言葉やフォーマルな文書で使用される

~するために」5つの表現のフォーマリティの違い

また、それぞれの言い方は、ニュアンスフォーマリティ(堅苦しさ)の違いがあります。それぞれの表現のニュアンス、および使われる場面の範囲を表すと以下のようになります。

数字は1が最もカジュアルで、10が最もフォーマルな場面を表しています。

直後に動詞の原形をとる「to ~」「in order to ~」「so as to ~」は直接的に目的を表します。一方で、直後に文をとる「so that ~」「in order that ~」は期待する結果を表します。フォーマリティ(堅苦しさ)は、「in order to ~」はやや堅苦しく、「so as to ~」および「in order that」はさらに堅苦しく書き言葉メインの表現です。

A. 直後に「動詞の原形をとるもの (to ~ など)の使い方

目的を示すために使われ、直後に「動詞の原形」をとるものとして、「to ~」「in order to ~」「so as to ~」の3つがあります。

これらのイメージは目的の直接的な表現です。「to」以降にくる動詞が目的であることを明確に示したい場合は、これら3種類の表現を使用すると良いでしょう。

具体的なイメージを理解してもらうために、「to ~」「in order to ~」「so as to ~」の3つ表現を使った例文を紹介します。

例文:① to ~「~するために」

スーパーのイラスト

“I will go to the store to buy some groceries.”
「食料品を買うためにその店に行くつもりだ。」

この文では、その店に行く目的が食料品の購入であることをはっきりと表しています。

例文:② in order to ~~するために」

“I need to wake up early in order to prepare for the presentation tomorrow.”
「プレゼンテーションの準備をするために、明日は早起きしなければならない。」

同様に、早起きの目的がプレゼンの準備のためであることを明確に示しています。

「to」だけの時との違いは、「in order to」以下が目的であることを明示的に示していることです。

つまり、「in order to」を使うことで聞き手に「これから目的が述べられる」と理解してもらうために、このような表現を選びます。

②の否定形: in order not to ~~しないように」

「in order to」は目的を示す際のややフォーマルな表現ですが、「not」を入れることで否定形「~しないように」にすることができます。

”She lowered her voice in order not to disturb the other guests.”
「他のゲストを邪魔しないように、彼女は声を低くしました。」

例文:③ so as to ~~するために」

“The company introduced flexible working hours so as to enhance employee satisfaction.”
「会社は従業員の満足度を高めるために、フレックス勤務制度を導入しました。」

so as to」も「in order to」と同様に、明示的に目的を表します。

しかし「so as to」のほうがより丁寧で、フォーマルな場面に適しています。また書き言葉メインの表現で、話し言葉ではほとんど使われません。

③の否定形: so as not to ~~しないように」

「so as to」はフォーマルな文脈で使用される目的表現です。否定形「~しないように」にするためには、「so as to」の「to」の前に「not」を挿入します。

“The documents were encrypted so as not to be accessed by unauthorized personnel.”
「無許可の人にアクセスされないように、その書類は暗号化された。」

B. 直後に「」をとるもの (so that ~ など)の使い方

次に「~するために」を表す言い方で、直後に「文:主語 (+ 助動詞) + 動詞」が来るものについて説明します。これらに該当する表現は「so that ~」「in order that ~」の2つです。

これらのイメージは期待される結果の重視です。これらの表現を使用すると、「that」以降にくる内容を期待してその行動をとっているという内容になります。

また、「that」以降にくる「主語 (+ 助動詞) + 動詞」の助動詞には以下の3つがよく使用されます。

  1. 可能を表す「can」およびその過去形「could」→ 「~できるように」
  2. 未来を表す「will」およびその過去形「would」→ 「(将来)~するように」
  3. 可能性を表す「may」およびその過去形「might」→ 「~するかもしれないから」

これら「so that ~」「in order that ~」についても、以下で例文をご紹介します。

例文:④ so that ~「するように」

“She is saving money so that she can travel around Europe.”
「彼女はヨーロッパを旅することができるようにお金を貯めています。」

ヨーロッパに旅行できることを期待して、お金を貯めているといった表現になります。

「to」を使った場合と比較して、直接的な目的というよりもヨーロッパに行きたいというモチベーションが含まれています。

④の否定形:so that ~ not~しないように」

「so that」は目的を示すために広く使われる表現です。否定形「~しないように」は後半の文に「not」を入れることで表現できます。

“He kept quiet so that he would not disturb the meeting.”
「会議を邪魔しないように、彼は静かにしていた。」

例文:⑤ in order that ~するために」

“The regulations were revised in order that customers may receive better service.”
「顧客がより良いサービスを受けられるように、規則が改訂されました。」

顧客が受けるサービスが良くなることを期待して規則が改定された、という文です。

「so that」をより丁寧にしたニュアンスで、規則の改定などフォーマルな文書での文脈に適しています。

⑤の否定形:in order that ~ not~しないように」

「in order that」は非常にフォーマルな表現で、「so that」と同様に後半の文に「not」を入れることで否定形「~しないように」となります。

“They took precautions in order that the event would not be canceled.”
「イベントが中止されないように、彼らは予防措置を取った。」

まとめ:英語で「~するために」を表すto不定詞とso thatの違い

ぬこ(筆者)

今回のポイントをまとめるよ!

  • 直後に「動詞の原形」をとるもの
    = 目的を直接的に表現
    ① 「to + 動詞の原形
    ・目的を直接的に表現
    ・カジュアル~フォーマル
    ② 「in order to + 動詞の原形
    ・目的であることを明示
    ・ややフォーマル
    ③ 「so as to + 動詞の原形
    ・目的を丁寧に説明
    ・非常にフォーマル
  • 直後に「」をとるもの
    = 期待される結果を説明
    ④ 「so that + 文(主語 + 動詞
    ・期待される結果を説明
    ・カジュアル~フォーマル
    ⑤ 「in order that + 文(主語 + 動詞
    ・期待される結果を説明
    ・フォーマル

英語で「~するために」というように目的を示す表現でよく使われるものには「to ~」「in order to ~」「so as to ~」「so that ~」「in order that ~」の5つがあります。

「to ~」「in order to ~」「so as to ~」目的を明確に説明するのに対し、「so that ~」「in order that ~」期待される結果に焦点が当たっているという違いがあります。

日本語では同じ意味であっても、ニュアンスとして明確な違いがあるため、説明の目的や意図によって使い分けられるようになれると英語上級者に一歩近づけるでしょう。

本記事が、少しでもみなさまの英語学習に役立てばうれしいです。

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この記事を書いた人

理系修士卒→外資エンジニア2年目

独学でネイティブレベルの英語を目標に日々勉強しています。英語学習におけるアウトプットの重要さに気づき,ブログ運営をはじめました。TOEIC850、オンライン英会話15か月継続中。

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