TOEICのPart3・4が難しい!
TOEICのリスニングパートって難しいですよね。特に長めの会話やスピーチを聞き取らないといけないPart3とPart4はTOEIC中でも難関パートだといえます。
私がはじめてTOEICを受けた際のスコアもリスニングの点数が495点中200点台と散々。この結果から「こんな難しい試験、勉強しても自分には無理だ」と思っていました。
「TOEICなんてもう受けない」と決心した時もあったよ…
しかし、ある日「TOEICのリスニングパートは公式問題集のスクリプト(リスニング原稿)をシャドーイングするだけで攻略できる」といったことを目にしました。
半信半疑ながら、私は大学の図書館で公式問題集を借り、言われたとおりにシャドーイングを実践してみました。すると日に日にスクリプトの音声が聞き取れるように。それに伴ってリスニング問題の正答率も上がってきました。
そして、この勉強法を取り入れてから約2か月後に受けた本番の試験にて、リスニングPart440点(495点中)を達成しました。
私のこの経験から、みなさんにも同じようにシャドーイングでTOEICを攻略してほしいと思い、この記事を書くことを決めました。
本記事では、TOEICの公式問題集を使ったシャドーイング法の説明をメインに、なぜシャドーイングが点数アップにつながるのか、実践するときに気を付けてほしいポイントなどをまとめました。
この記事でわかること
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TOEIC対策にシャドーイングが有効である理由
私の経験から、シャドーイングはTOEICのスコアUPに有効です。リスニングの点数だけでなく、リーディングの点数アップも期待できます。
みなさんに納得してもらうために、シャドーイングがTOEICに「効く」理由をいくつかまとめてみました。
リスニングパートの点数が向上する
シャドーイングをすることでTOEICリスニングパートの点数が上がる理由として、科学的な観点から以下の5つが挙げられます。
- 理由1:聞き取り精度の向上
- 理由2:語彙力と文法力がアップする
- 理由3:神経可塑性の促進(英語脳に近づく)
- 理由4:発声スキルが身につく
- 理由5:集中力が上がる
理由1:聞き取り精度の向上
シャドーイングを継続することで、英語の聞き取り能力の向上が見込めます。これはお手本の音声を真似することによって英語の発音が自然と身につくためです。
これに加えて、日本人が英語が聞き取れない理由の1つである単語同士の連結(リエゾン)の感覚をつかむことができます。
リエゾンとは、2つの単語同士の音がつながって一続きの音として聞こえる現象です。例えば、次の文を見てみましょう。
We need to finalize our budget for the upcoming quarter.
この文では、「finalize our」という部分で、”finalize”の最後の音「ズ」と”our”「アワー」がつながって、「ファイナライザワー」のように聞こえます。
このように、シャドーイングをすることで英語の発音そのものだけでなく、英語特有のリエゾンといった要素に慣れることができ、リスニングの精度向上につながります。
理由2:語彙力と文法力がアップする
シャドーイングを行うことで、英語の語彙力と文法力が自然と向上します。これは、シャドーイングを通じて、使用した教材の文法や単語が深く記憶に刻まれるからです。
シャドーイングでは同じ音声を繰り返し練習するため、使用されている単語や文法の知識がイヤというほど身に叩き込まれます。
こういった理由から、TOEIC対策のシャドーイングには公式問題集のリスニングパートの音声を使用することをおすすめしています。
TOEICの公式問題集のように実際のテスト形式に近い素材を使用することで、試験で出てくる可能性の高い単語や文法構造を効果的に学ぶことができます。
ノートを使った、戦略的に単語を覚える方法は以下の記事で紹介!
理由3:神経可塑性の促進(英語脳に近づく)
シャドーイングは、脳の神経可塑性(かそせい)を促進し、英語の処理能力を高める効果があります。
神経可塑性とは、脳が新しい情報を学習する際にその構造を変化させる能力のことです。英語の音声を繰り返し聞くことで、脳はより効率的に英語という言語を処理する方法を学びます。
要するに「英語脳」になるということだね!
たとえば、新しいスポーツを始めたときを想像してみてください。継続して練習することで体が徐々に動きに慣れ、そのうちスムーズにそのスポーツをこなせるようになります。この体の変化は、脳が新しい動きを学び、適応する過程そのものです。
同じように、シャドーイングによって英語の音声に繰り返し触れることで、脳は次第に英語の聞き取りや発音に適応し、その結果、英語を処理する速度と正確性が向上します。
このように、シャドーイングは言語学習における「英語脳」の構築を支援し、英語を母語とするかのように自然に扱えるようになります。
毎日の練習が積み重ねることで、あなたもネイティブのように英語を扱えるようになるかもしれません。
理由4:発声スキルが身につく
脳科学によれば、言語の聴覚処理と発声処理は密接に関連しています。つまり、発声の能力を鍛えることで、聞き取りの能力も上がるということです。
シャドーイングを行うことで、聞いた言葉を即座に発声する練習ができます。これにより、聴覚と発声の機能を同時に活性化させ、両方のスキル向上させることができます。
また、人間は自分が発音できる音声を知覚する場合のほうが脳の処理速度が速いということがわかっています。つまり、発音できる音声を聞いたときのほうが情報処理に使うリソース(メモリ)を使う量も少なくなります。
“Thank you”は何も考えなくても理解できるよね
それにより、リスニングの問題で流れてくる音声の内容自体に集中して脳のリソースを割くことが可能になります。結果としてリスニング問題の正解率があがります。
理由5:集中力が上がる
TOEICの試験ではリスニングの45分間、流れ続ける英語音声を集中して聞く必要があります。
試験を実際に受けたことがある人ならわかると思いますが、英語が聞き取れないというよりも、集中力が切れてしまうという場合がよくあります。
そこで、日ごろのシャドーイングの効果が発揮されます。
シャドーイングは、非常に高い集中力を必要するトレーニングです。英語の音声を正確に聞き取り、さらに聞き取った音声を忠実に真似する必要があるからです。
このきついトレーニングを継続することによって、集中力を維持する能力を養うことができます。その結果、TOEICの試験本番で長時間の集中を保つことが可能になります。
リーディングパートの対策にもなる
シャドーイングがリーディングのスコアUPにつながるとは意外に思うかもしれません。
でも、英文を認識するのが耳か目かだけの違いだけで、リスニングもリーディングも求められる言語処理能力は大して変わらないはずですよね。
シャドーイングを続けることによって鍛えられた語彙力、文法力、集中力などによってリーディング問題を解く能力も養われます。まさに一石二鳥のトレーニング法といえるでしょう。
TOEIC以外でのシャドーイングの効果
これまで、シャドーイングをすることでTOEICのスコアが上がると熱弁してきました。しかしそれだけではなく、シャドーイングが英語のアウトプット能力の向上に役立つという話をします。
正しい教材でシャドーイングをすることで、以下のようなスキルが養われます。
- 発音とイントネーションが身につく
- 英作文の表現力が向上する
- 英語の瞬発力が磨かれる
発音とイントネーションが身につく
正しい音源を使ってシャドーイングを繰り返し実践することで、ネイティブスピーカーのような発音とイントネーションが自然に身につきます。
これは、お手本の音声を何度も真似ることにより、微妙な音の違いや抑揚のパターンが叩き込まれるからです。
このプロセスによって、英語という言語のリズム感を理解し、実際の会話で自然な英語を使用するための基盤が作られます。
実際、私は英語圏で生活したことは全く無く、シャドーイングを通して発音を身につけました。しかし、社内では帰国子女と間違えられることもあります。
英作文の表現力が向上する
シャドーイングを行うことで英語の表現力が向上します。ネイティブスピーカーが使用する自然な言い回しや表現を繰り返しマネすることにより、実際の会話で自信をもってその表現を使えるからです。
例えば、私がシャドーイングを通して習得したフレーズに「I couldn’t agree more」(私は大賛成です)があります。
もし、文法書だけでこれを勉強したとしても、実際の会話で使うことはためらってしまうと思います。なぜなら、この場面で本当にネイティブスピーカーが使うのか、という疑問を感じてしまうためです。
文法が得意と言われる日本人が英語を喋れない理由かも…
しかし、シャドーイングをすることで、どういった文脈や場面で使われるのかといった感覚が養われるため、実際の会話で思い切って使う勇気が出ます。
このフレーズを練習する前は、「Yes, I agree」と単純に返答していた場面でも、よりネイティブらしい反応ができるようになりました。
実際にこの表現を使ったとき、英語ネイティブの同僚からの反応も格段に良く、自然な英語でのコミュニケーションに近づけたと感じています。
英語の瞬発力が磨かれる
シャドーイングを行うことで、英語の思考回路が速くなり、アウトプットの瞬発力が鍛えられます。
英語で何かを言おうとしたいけど、すぐに言葉が出てこないといった経験はありませんか。これは、思考がまだ日本語から英語への翻訳に時間を要しているためです。シャドーイングはこのプロセスのスピードを加速させます。
シャドーイングは繰り返し英語のフレーズを聞き、それをすぐに発声する訓練です。脳が英語のフレーズを迅速に呼び出すという過程が繰り返されます。
この練習を継続することで、英語の反応速度が向上し、会話など素早いアウトプットが求められる場面でその効果を実感できるでしょう。
TOEICリスニング対策!シャドーイングの手順6ステップ
私がTOEICのスコアを上げるために行った、シャドーイングの具体的なステップは以下の6つです。
これらのステップを正しいやり方で行うことで、シャドーイングの効果が最大限得られます。
- ステップ1:教材選び
(難易度:★☆☆☆☆) - ステップ2:スクリプトの精読
(難易度:★★★★☆) - ステップ3:リピーティング
(難易度:★★☆☆☆) - ステップ4:オーバーラッピング
(難易度:★★★☆☆) - ステップ5:プロソディ・シャドーイング
(難易度:★★★★☆) - ステップ6:コンテンツ・シャドーイング
(難易度:★★★★★)
ステップ1:教材選び
難易度:★☆☆☆☆
まずは、シャドーイングに使用するスクリプト(教材)を選びましょう。効果的なシャドーイングを始めるにあたって、適切なスクリプト選びは非常に重要となります。
教材は、自分が理解できるレベルより少し高めの難易度のものが◎。あまりレベルの高いものに挑戦すると挫折してしまう可能性があるからです。自分の知らない単語や表現が全体の1~2割程度入っているものが良いでしょう。
私のおすすめは、TOEICの公式問題集のPart3とPart4のスクリプトです。公式問題集は本番の模試で使われる表現を豊富に含んでいるので、手っ取り早くTOEICのスコアを上げるために最適です。
TOEIC公式問題集は
実力をチェックするためにも
使えるよ!
ステップ2:スクリプトの精読
難易度:★★★★☆
使用する教材を決めたら、シャドーイングに使うスクリプトを精読しましょう。
精読とは、文章中の単語や文法を理解しながら丁寧に読むことです。スクリプトへの理解が深まることで、後の音読パートが楽になります。
精読のやり方は以下の3ステップがオススメ。シャドーイングがやりやすくなるだけでなく、英語の読解力・表現力向上にもつながります。
【英文精読の3ステップ】
- 1.英文を自力で読み解いてみる
- 2.解説を見て文法を正確に理解する
- 3.時間をあけて再確認
1. 英文を自力で読み解いてみる
できるだけ自分で分析し、文構造と意味を理解してみます。具体的には、単語の品詞や修飾関係、そして主語、動詞、目的語、補語など、可能な限り細かく分解します。
このステップで重要なのは、辞書や解説を見ないことです。辞書や解説を見てしまうと、本来理解できなかった内容も理解できたように錯覚してしまい、学習の機会を逃してしまいます。
2. 解説を見て文法を正確に理解する
辞書や解説を見て自分の分析が正しいかどうか確認し、文章の意味を正確に理解します。ここでは知らない単語や文法、構文、定型表現などを徹底的に調べることが重要です。
文構造の解析には無料で使用できるenHackの構文解析がおすすめです。任意の英文を入力すると、文の要素(S:主語、V動詞、O:目的語、C:補語)を自動で解析してくれます。自分で読み解いてみた結果と照らし合わせてみましょう。
TOEICPart3風の会話を入力した結果
3. 時間をあけて再確認
時間をあけて正しくスクリプトが理解できるか確認します。ここで理解が不十分だと分かった場合は、2のステップに戻り、スクリプトの正確な理解ができるまで繰り返しましょう。
ステップ3:リピーティング(オウム返し)
難易度:★★☆☆☆
ここから、いよいよ音読パートに入っていきます。まずはリピーティングです。
リピーティングは、スクリプトの音声をキリの良いところまで聞いた後、いったん音声を止めて同じように発声するというものです。スクリプトの文字を見ながらでOKです。
Hi, Mr. Clark. Is there something wrong with the order?
Hi, Mr. Clark. Is there something wrong with the order?
※スクリプトの文字を見てもOK
このとき、なるべく発音を正確に真似することを心がけましょう。また、リズムやイントネーションにも注意を払いながら行います。
初めは音声のスピードをゆっくりにして行い、徐々にスピードを上げていきましょう。音声のスピードを変化させる際、スマホのアプリなどを利用すると便利です。
ステップ4:オーバーラッピング(同時に発音)
難易度:★★★☆☆
リピーティングが出来たら、次はオーバーラッピングという音読の方法に進みましょう。
オーバーラッピングとは、スクリプトの音声と重ねて同時に発音する練習方法です。このステップに関しても、スクリプトの文字を見ながらで問題ありません。
Hi, Mr. Clark. Is there something wrong with the order?
※スクリプトの文字を見てもOK
オーバーラッピングでは、英語の自然なリズムとスピード感を身につけることができます。リピーティングの時と同様に、お手本どおりの正確な発音とイントネーションを心がけながら頑張って音声についていきましょう。
ここまでのステップは文字を見ないシャドーイングよりも比較的簡単です。発音すること自体に集中できることで、正確な発音、自然なリズムとスピード感を身につけることができます。
とにかく、オーバーラッピングのステップではお手本の音声をマネすることだけ意識しましょう。
ステップ5:プロソディ・シャドーイング(音声重視)
難易度:★★★★☆
ここからついに、シャドーイングのステップに入っていきます。
シャドーイングは、音声重視のプロソディ・シャドーイングと、内容重視のコンテンツ・シャドーイングという2種類に分けられます。
まずは、音声重視のプロソディ・シャドーイングからです。
お手本の音声を流し、1秒~2秒遅れて発音してみましょう。このステップでは、スクリプトの意味はイメージしなくてもOKです。ただし、スクリプトの原稿は見てはいけません。
プロソディ・シャドーイングでは、スクリプトの意味理解に焦点を当てるのではなく、英語の音声を認識する「音声知覚」のスピードと正確性を重視します。
スクリプトの文字を見ずに行う必要があるため、初心者の方にはかなり難しいと思います。はじめはスピードを落として練習し、慣れてきたらだんだん元の再生速度に戻しましょう。
ステップ6:コンテンツ・シャドーイング(内容重視)
難易度:★★★★★
最後のステップは、もう一つのシャドーイング方法、コンテンツ・シャドーイングです。
これは、スクリプトのストーリーや心情などを思い浮かべながら同様にシャドーイングを行うといった方法です。
このステップでは、単に英語の音声を追うプロソディ・シャドーイングと異なり、意味の理解を通じてより高度な英語処理能力が必要となります。
そのため、効果的なコンテンツ・シャドーイングを行うためには、入念な前準備が必要です。これまでのステップ1~5で基本的な英語処理能力とスクリプトへの理解を深めてからこのステップ6に取り組みましょう。
私が初めてこのステップをスムーズに出来たときは、自分で文を組み立てながら英語が喋れる感覚を体感できました。
このステップまで一通りうまくいけば、後は同じやり方で数をこなすだけです。
やりがちなNGシャドーイング例
私が実際にやってしまった、間違ったシャドーイングの方法を紹介します。シャドーイングの効果を高めるため、以下のようなやり方は避けましょう。
- とにかく数だけをこなすシャドーイング
- スクリプトを見ながらシャドーイング
- 文の日本語訳だけ暗記してシャドーイング
とにかく数だけをこなすシャドーイング
私はこれで多くの時間を無駄にしたと思います。練習の回数を増やすことは悪いことではありませんが、シャドーイングにおいては、特に質が重要となります。
効果的なシャドーイングは、各ステップで様々な能力が組み合わさって成立します。つまり、一つ一つのフレーズや文に対して、その発音、アクセント、リズム、文構造を正確に捉えることが求められます。
このようなアプローチを取ることで初めて、リスニングの能力や会話での表現力の向上につながります。
スクリプトを見ながらシャドーイング
スクリプトを見ながらシャドーイングを行うことは、視覚に頼ってしまうため、耳からの情報処理能力が鍛えられません。
車を運転するときにカーナビに頼りきりだと、いつまでたっても道を覚えることができないのと同じです。
ステップ4のオーバーラッピングまではスクリプトを見ながらでも問題ありませんが、ステップ5~6のシャドーイングパートでは音声だけを頼りにしましょう。
文の日本語訳だけ暗記してシャドーイング
文の構造を十分に把握しないまま、日本語訳を覚えてシャドーイングを行うこともNGです。
このやり方では、感覚的にはうまくいっているように感じるかもしれませんが、実際には英語の文法構造や表現のニュアンスを正確に理解していないため、リスニング能力の向上には効果が薄いです。
私もはじめはこれで
出来たと勘違いしていたよ
例えば、単純に日本語の意味を英語に置き換えて覚えたフレーズは、文脈に応じて変化する英語の使い方はインプットされません。その結果、同じ英語表現であっても場面が変わると理解できないといった事態になります。
真の言語能力向上のためには、スクリプトの精読を通して文法的な構造をきちんと理解し、その後シャドーイングを行う必要があります。
シャドーイングの効果を最大化する方法
シャドーイングの効果を上げるために私が実践していた方法を書き残しておきます。
- シャドーイングを習慣化する
- シャドーイングしている自分の声を録音する
- シャドーイングに使用したスクリプトを聞き流す
シャドーイングを習慣化する
シャドーイングの練習は、毎日コツコツと繰り返し行うことが大切です。シャドーイングの感覚を失わないためにも、1日に最低でも30分程度の時間を確保しましょう。
また、シャドーイングに限ったことではありませんが、継続したいことを日常的なルーティンに組み込むことは、長期的な目標を達成するのに非常に有効です。
たとえば、毎朝、朝食を食べる前にシャドーイングをする時間を設けましょう。
定期的な練習が習慣となれば、「シャドーイングをするぞ」と気合を入れなくても自然に取り組むことが可能になります。その結果、忙しい日でも英語の学習を欠かすことがなくなるでしょう。
毎朝起きてすぐの30分間が
おすすめだよ◎
シャドーイングしている自分の声を録音する
シャドーイングに取り組んでいるときの自分の声を録音して聞いてみましょう。
自分の発音やリズム、イントネーションについて客観的に評価し、改善点を見つけることができます。もし何回か繰り返すうちに同じ場所でつまづいているのであれば、その部分だけ重点的に練習するといったことも可能です。
スクリプトを一通りスムーズに発音できるようになるまで、自分がシャドーイングに挑戦している音声を録音してみることをおすすめします。
シャドーイングに使用したスクリプトを聞き流す
電車内の移動中などで声を出す練習が出来ない場合、すでにシャドーイングをある程度マスターしたスクリプトを繰り返し聞くのも効果があります。
慣れてきたら、1.3倍速、1.5倍速と読み上げる速度を上げて聞くことで、時間をより有効に使えるだけでなく、本番の試験での音声が遅く感じるようになります。
まとめ:TOEICリスニング対策に有効なシャドーイングの手順
以下のとおりにやればOK
シャドーイングの手順6ステップ
- ステップ1:教材選び
→適切なレベル、公式問題集がおすすめ - ステップ2:スクリプトの精読
→文構造を正確に理解する必要がある - ステップ3:リピーティング(オウム返し)
→正確な発音とアクセントを身に着ける - ステップ4:オーバーラッピング(同時に発音)
→リズム感とスピード感を身に着ける - ステップ5:プロソディ・シャドーイング(音声重視)
→耳だけで音声知覚することを重視 - ステップ6:コンテンツ・シャドーイング(内容重視)
→意味理解を含めたトレーニングの仕上げ
いかがだったでしょうか。シャドーイングは、TOEICのスコア向上だけでなく、全般的な英語力を高めるのにも非常に効果的な学習法です。
この記事で紹介したステップや注意点を実践することで、リスニングスキルだけでなく、発音やイントネーション、英語の瞬発力向上にもつながります。
始めは難しく感じるかもしれませんが、継続は力なり。正しい方法でコツコツと練習を積み重ねていきましょう。
みなさんがこの学習法を実践し、目標とするスコア達成に一歩近づけることを願っています。
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