
英語の会議で全くしゃべれない…



便利なフレーズを覚えよう!
英語の会議で質問や意見を言うのは、日本語の会議よりも圧倒的に難しいですよね。
私も外資系企業に入社したばかりのころ、内容は理解できても、いざ発言となると「どんな言い方をすれば自然か」がわからず、タイミングを逃してしまうことがよくありました。
実際、会議で必要なのは難しい英語力ではなく、シンプルでもすぐ口に出せる定番フレーズを持っているかどうかです。
短くても自然に伝わる表現をいくつか覚えておくだけで、「ちょっと聞いてみよう」「自分の意見も言ってみよう」と一歩踏み出せるようになります。
この記事では、会議で質問や意見を言うときの基本英語フレーズを紹介します。今日からすぐ使える内容なので、英語会議が少し気楽に感じられるはずです。
会議で質問するときの7つの英語フレーズ


1. Can I ask a question?(質問してもいいですか?)
「Can I ask a question?」は、「質問してもいいですか?」という意味で、会議中に発言の許可をとるときの最も基本的なフレーズです。
会話の途中で相手の話をさえぎるときにも、まずこの一言を添えることで印象がやわらかくなります。英語の会議では “Excuse me.” よりも自然で、ビジネスシーンでも好印象です。
筆者も会議に慣れないころは沈黙しがちでしたが、この一言を覚えてからは気軽に会話に参加できるようになりました。相手の発言が一区切りしたタイミングで言うのがコツです。
2. What do you mean?(どういう意味ですか?)
「What do you mean?」は、「どういう意味ですか?」という非常にシンプルな確認フレーズです。相手の言葉や意図が曖昧なときに使うことができます。
たとえば “We need to optimize the process.” のような抽象的な発言に対して、「具体的にどういうこと?」と尋ねたいときに便利です。
“What do you mean by ~?” の形で尋ねると、特定の言葉や表現について詳しく聞くことができ、相手の考えを正確に理解したいときに最適です。
3. Sorry, I didn’t catch that.(すみません、聞き取れませんでした)
英語の会議では、通信状況や話すスピードの違いで聞き取れないことがよくあります。そんなときに役立つのが「Sorry, I didn’t catch that.」です。
直訳すると「それをつかめませんでした」ですが、実際は「聞き取れませんでした」という意味になります。
“catch” は「つかまえる」ではなく「聞き取る」という比喩表現で、ネイティブが日常的に使う自然な言い方です。単に “What?” と言うよりも丁寧で、ビジネスでも違和感がありません。
4. Could you say that again?(もう一度言ってもらえますか?)
「Could you say that again?」は、相手に繰り返しをお願いするときの丁寧な言い方です。“Could you repeat that?” でも意味は同じですが、こちらの方がやわらかく聞こえます。
英語では “please” を文の最後につけるだけで、印象がぐっと柔らかくなります。リモート会議などで聞き逃したときにもよく使う、非常に万能なフレーズです。
5. I’m not sure I understand.(よくわかりません)
このフレーズは、相手の説明が難しかったり、納得できていないときに使えます。直訳すると「理解したかどうか自信がありません」で、直接「わかりません」と言うよりも柔らかい印象を与えます。
“I don’t understand.” よりも遠回しで丁寧な表現なので、ビジネスの場ではこちらを使う方が無難です。理解していないことを正直に伝えるのも、英語会議では大切な姿勢です。
6. Can you give an example?(例を挙げてもらえますか?)
「Can you give an example?」は、「例を挙げてもらえますか?」という意味で、抽象的な話を具体的にしてもらいたいときに使います。ネイティブの会話でも非常によく使われる基本フレーズです。
“for example” は自分が例を出すときの表現ですが、“give an example” は相手に求める形。議論の内容をより深く理解したいときに便利です。
7. So, are you saying ~?(つまり、〜ということですか?)
「So, are you saying ~?」は、「つまり〜ということですか?」と相手の意図を確認するフレーズです。直接的な質問よりも柔らかく、会話を止めずに確認したいときに使われます。
“So” で始めることで、相手の発言を受け止めながら話をつなぐ印象になります。筆者も海外メンバーとのミーティングで、誤解を防ぐためによく使っている表現です。
会議で意見を言うときの8つの英語フレーズ


8. I think ~.(〜だと思います)
最も基本的で万能な意見表現が「I think ~.」です。シンプルですが、会議ではこの一言で自分の考えを伝えることができます。 “think” のあとに主語と動詞を続けるだけなので、文法的にも簡単です。
特に、意見にあまり自信がない場合に、I thinkとつけることによって柔らかい印象になります。
9. In my opinion, ~.(私の考えでは〜です)
「In my opinion」は、“I think” よりも少しフォーマルな(堅苦しい)言い方で、丁寧に意見を伝えたいときに使います。特に上司やクライアントが参加している場面で便利です。
この表現も、「あくまで個人の意見」というニュアンスが出るため、断定的になりすぎず、議論がスムーズに進みます。
10. I agree.(賛成です)
「I agree.」は、相手の意見に賛同するときの最もシンプルな返答です。 短いながらも会話の流れをつくる重要なフレーズで、聞き役に回っているときにも使いやすい表現です。
もし部分的に賛成したい場合は “I agree with you, but ~.” のように続けると、意見を補足しながらやわらかく反対できる言い方になります。
11. I don’t think so.(そうは思いません)
反対意見を伝えるときに使える表現です。 直接的に聞こえますが、英語では “No.” と言うよりもずっと自然で穏やかな言い方です。
“don’t think” の形を使うことで、相手を否定せずに自分の意見を述べるニュアンスになります。
12. Maybe we can ~.(〜してみるのはどうでしょうか)
提案やアイデアを出すときに便利な柔らかい表現です。 “Let’s ~.” よりも押しつけがましくなく、会議の場で自然に使えます。
筆者の経験でも、“Maybe we can ~” を使うと、相手の反応が少しやさしくなります(笑)。チームで意見を出し合うときに特に効果的です。
13. How about ~?(〜はどうですか?)
「提案」や「代案」を出すときに非常に使える一言です。 短く、会話のテンポを崩さずにすぐ口に出せる表現です。
“Why don’t we ~?” と同じような使い方ができますが、“How about ~?” の方がカジュアルで、より自然な提案口調になります。
14. That’s a good point.(いい意見ですね)
相手の発言に共感したときに使う定番のリアクションです。 相手の意見を肯定しながら、自分の考えを続けたいときにとても便利です。
発言の直後に使うだけで、会議中の雰囲気がやわらぐので、チーム全体の印象も良くなります。
15. I just want to add one thing.(ひとつだけ付け加えたいです)
誰かの発言に続けて自分の意見を足したいときに使うフレーズです。 会話を遮らずに自然に割り込むことができるため、海外チームの会議でも非常によく使われます。
少し上級者向けですが、このフレーズを覚えておくと、自分の意見をさりげなく出せるようになります。
会議でうまく発言するために覚えておきたいこと


タイミングを恐れずに「小さく入る」
英語の会議では、発言のタイミングを逃すことがよくあります。 私も最初のころは「いつ話していいのかわからない」と黙ってしまうことが多くありました。
でも実は、完璧な文が言えなくても「Excuse me, can I add something?」や「Just one comment.」と軽く入るだけで十分なのです。 最初の一言が出ると、その後の会話にも入りやすくなります。
「伝える」ではなく「共有する」意識を持つ
英語で発言するとき、「うまく言わなきゃ」と思うほど緊張してしまいます。 しかし、会議はスピーチの場ではありません。自分の考えや状況を共有するだけで良いのです。
たとえば “I think we can try this.” のように、「自分の意見を提案する」感覚で話すと、会話が自然になります。 完璧な発音や文法よりも、「一緒に考えている」という姿勢の方が相手に伝わります。
フレーズを「型」として覚える
会議中に英語を組み立てようとすると時間がかかります。 そのため、“I think ~.” “How about ~?” “Can I ask ~?” のような定型表現を「型」で覚えておくのが効果的です。
筆者も初めの頃はスクリプトを用意しておき、少しずつ自分の言葉に置き換えていきました。 慣れてくると、頭で考えずに自然に口から出るようになります。
相手の意見を受け止めてから話す
相手の発言にすぐ反論するのではなく、まず “That’s a good point.” や “I see what you mean.” と受け止めてから自分の意見を言うと、会議がスムーズに進みます。
これは英語圏では特に重要なマナーで、反対意見を述べるときも柔らかい印象になります。 相手を尊重しながら自分の立場を伝えることが、信頼を築く第一歩です。
「間」を恐れず、ゆっくり話す
発言するときに沈黙が怖くて早口になりがちですが、英語では少し間を置く方が聞き取りやすく、落ち着いた印象を与えます。 実際、海外メンバーは「考えながら話す時間」を自然にとります。
焦らずに “Let me think…” や “That’s a good question.” とワンクッション入れるだけで、 時間を稼ぎつつ冷静に答えを整理できるようになります。



外資の会議は、英語力そのものより「自分の考えを共有する姿勢」が評価されます。 うまく話そうとするよりも、相手と意見を交わす意識を持つことが何より大切です。 今日紹介したフレーズをいくつか口に出して練習しておくと、次の会議で確実に一歩踏み出せるはずです。
まとめ:英語会議で使える便利なフレーズを覚えよう



今回は、会議で質問や意見を言うときに使える
基本英語フレーズを紹介しました。
- 会議中の質問・意見は、短くて自然な一言で十分伝わる。
- “Can I ask a question?” や “I think ~.” などの基本フレーズを暗記して使おう。
- 完璧な英語よりも、話すタイミングと自信を意識することが大切。
英語の会議というとハードルが高く感じるかもしれませんが、実際は難しい単語や長い文を使う必要はありません。 短くても伝わる表現をいくつか覚えておくだけで、会話にぐっと入りやすくなります。
質問では「Can I ask a question?」「Sorry, I didn’t catch that.」のように、まず声を出すための定番フレーズを覚えておくのが効果的です。
また、意見を言うときは “I think ~.” “Maybe we can ~.” のように、自分の考えをやわらかく伝える言い回しを使うと、自然な印象になります。
英語会議は「完璧に話す場」ではなく、「意見を共有して前に進める場」です。 最初の一言さえ出せれば、そこから少しずつ会話のテンポに慣れていけます。
まずは1つだけでも今日紹介したフレーズを使ってみてください。 小さな一歩が、英語で議論できる自信につながっていきます。
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