TOEICでる1000は難しい?初心者でもスコアが伸びる使い方を解説

『TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問』って、よくおすすめされているけど、正直、初心者には難しいんじゃないかって不安になりますよね。私自身、初めて手に取ったときは「問題が多すぎて無理かも」「文法ばっかりで飽きそう」と心が折れそうになったのを覚えています。

でも、やり方さえ間違えなければ、でる1000はむしろ初心者の強い味方になります
私はこの教材を使って、初TOEIC390点からスタートし、870点まで到達しました。文法が苦手でも、最初から全部完璧に解ける必要はありません。大事なのは、正しい使い方を知っているかどうかです。

本記事では、

  • でる1000って実際、効果あるの?
  • 初心者でも買って大丈夫?
  • どうやって使うのが正解?

といった疑問をすべて解決できるように、実体験ベースで解説していきます。

< 筆者について>

この記事を書いたぬこです。
留学経験なし、独学でTOEIC870を取り、外資系企業で日々英語を使いエンジニアとして働いています。スピーキングはオンライン英会話を活用して習得。より多くの日本人が英語に対する苦手意識を無くせるように実践的な英語学習法を発信しています。

目次

「TOEICでる1000」は初心者にも使える?難易度と特徴

「でる1000」とは?教材の構成と基本情報

TOEIC🄬 L&Rテスト 文法問題 でる1000問
書籍タイトルTOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問
出版社アスク出版
対象TOEIC初心者〜中上級者
発行年2017年(最新版基準)
ページ数約400ページ(問題+解説+模試含む)
形式単行本、Kindle対応
付録別冊「1000本ノック」、文法模試13セット

特徴

  • TOEIC Part 5対策に特化した文法問題集(全1,049問)
  • 本番形式の出題で、実戦力と文法力を同時に強化
  • 左ページに問題・右ページに解説の構成で復習しやすい
  • 間違いの理由も明記されており、理解を深めやすい
  • シリーズ累計50万部を超えるロングセラー

「TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問」通称『でる1000』は、TOEICのPart 5(短文穴埋め問題)に特化した文法トレーニング用の問題集です。

Part 5とは、以下のように「空欄に適切な語句を入れる」タイプの文法問題形式です。

TOEIC Part 5の問題形式イメージ
TOEIC Part 5の問題形式イメージ

でる1000には、1000問を超える演習問題が収録されています。見開きで左に問題、右に解説という構成になっており、テンポよく学習を進められるのが特長です。取り上げられている文法項目も非常に幅広く、品詞・動詞・時制・接続詞・関係詞・語法など、TOEICに頻出のテーマを体系的にカバーしています。

ネット上でも、「本番に近い形式で演習できる」「解説が丁寧でわかりやすい」「解いていくうちに文法のパターンが自然に身につく」など、実戦力の強化につながるという声が多く見られます。一方で、「問題数が多くて大変」「初心者にはやや難しいかも」といった意見もあり、ある程度の基礎文法力がある人向けという印象を持たれがちです。

筆者自身も、最初にこの教材を手にしたときはそのボリュームに圧倒され、「本当にこれ全部やるの?」と戸惑いました。ただ、1問ずつじっくり取り組んでいくうちに、解説のわかりやすさと出題形式の実戦感覚に引き込まれていきました。今振り返ると、この1冊がTOEIC文法対策の土台となり、スコアアップの大きな支えになったと感じています。


初心者にとって難しいと言われる理由とは?

「でる1000って、初心者には難しすぎるんじゃない?」
こう感じる人は実際かなり多いです。というか、私自身がそうでした

理由はいくつかありますが、主にこの3つが挙げられます。

解説がコンパクトで、文法知識がないとついていけない

でる1000の解説は簡潔で的確なのがウリですが、前提知識がある人向けに書かれている部分もあります。
たとえば「これは過去分詞だから選べない」などの説明がポンと出てきますが、「そもそも過去分詞って何?」という段階の人にはちょっと厳しいです。

問題がTOEIC本番レベルかそれ以上

TOEICでる1000では、「本番で出そうな問題」がひたすら収録されています。そのため「練習問題だから簡単」ということは全くなく、文法の基礎があやふやな人にとっては「ぜんぜん解けない…」と心が折れる可能性もあります。

ボリュームが多すぎて終わりが見えない

1000問以上という圧倒的なボリューム。ページをめくるたびに「まだあるの…?」という気持ちに。まさに1000本ノックであるため、最後まで解こうと思うと、ある程度の覚悟と時間を用意して取り組む必要があります。


これらの理由は、見方を変えれば「でる1000」の長所でもありますが、そうした特徴ゆえに「初心者にはおすすめできない」と言われることもあるようです。

それでも「でる1000」が支持される3つの理由

「難しい…」「続かないかも…」と感じる人がいる一方で、多くのTOEIC学習者から今も圧倒的な支持を集めているのが『でる1000』です。

ではなぜ、ここまで評価され続けているのでしょうか?その理由を3つにまとめました。

① 本番のPart5そっくりの出題形式

TOEICパート5の形式に忠実なので、「本番のような練習」がそのままできます。
私も実際、でる1000を1周やったあとの模試でパート5への苦手意識が薄れていることを実感しました。

② 1冊で“必要な文法パターン”をすべて網羅できる

「パート5の対策のためにたくさん本を買わなくちゃ…」という悩みが消えるのが、この教材の魅力です。
1000問超の中に頻出パターンがすべて詰まっているので、「でる1000をやり切れば、パート5はもう怖くない」と言える安心感があります。

③ 解説がシンプルで理解しやすい

解説が“余計な情報”でごちゃごちゃしていないのも大きなポイント。
本当に大事なことだけが端的にまとめられていて、文法の苦手な人でもスッと理解しやすい構成です。

特に、「なぜその選択肢が正解なのか」「なぜ他がダメなのか」が明確なので、納得感を持って学習を進めることができます。そのため、初心者にとっても“迷わず進められる”安心感があります。


TOEIC「でる1000」の効果的な使い方

TOEIC🄬 L&Rテスト 文法問題 でる1000問

『でる1000』を効果的に使うコツは、「量をこなす」よりも「理解して進める」ことにあります。初めは分からないことだらけでも大丈夫。1問1問ていねいに取り組むことで、文法の“使える知識”が自然と身についていきます。

ここでは、TOEIC初心者がスコアアップにつなげるための使い方を、3つのステップでご紹介します。

ステップ1:まずは1周、解説をしっかり読みながら

最初から「全部やろう」と気負わなくて大丈夫です。むしろ、1問ずつ解説を読み込むことを重視しましょう。

ポイントとしては、答え合わせよりも「なぜ正解か」を理解することです。

解説には、「なぜその選択肢が正しいのか」「なぜ他の選択肢がダメなのか」が明確に書かれています。ここを読み飛ばさず丁寧に読み込むことで、文法の“感覚頼り”から“理解ベース”へと移行できます。

解説を読むときに注目すべきポイント

  1. 正解の根拠となる文法ルール
    • 主語と動詞の一致、関係代名詞の使い方、時制の一致など、 どの文法知識に基づいて正解が選ばれているか
  2. 他の選択肢が間違いになる理由
    • 「なんでこれじゃダメなの?」という視点を持つことで、引っかけパターンや文法の細かな違いに気づける
  3. 文全体の構造と品詞の役割
    • 主語・動詞・目的語・修飾語など、文の骨組みを意識しながら「この空欄には何が入るべきか?」を論理的に考える
  4. 解説内の文法用語や例文の確認
    • 不明な用語があればその都度調べ、あいまいなままにしない
  5. 自分がどこで迷ったのか・なぜ間違えたのか
    • 解説を読んで「あ、自分はこのポイントに気づけてなかったな」と“自分の弱点”を明確にする

ステップ2:2周目以降は「弱点」に集中

2周目からは、「間違えた問題」「迷った問題」に絞って復習するのが効果的です。でる1000にはチェック欄があるので、✓をつけておけばあとで見返しやすくなります。

私は間違えた問題のページにふせんを貼って、解けたらはがすということをやっていました。

この作業を繰り返すことで、時制や関係詞など、自分が苦手とする文法分野がはっきりとしていきます。

ステップ3:時間を意識してスピード感を養う

ある程度慣れてきたら、時間を測って問題を解く練習を取り入れましょう。TOEIC本番では、Part5の30問を15分以内で解くのが理想的とされています。

1問あたり30秒くらいで解けるようになると、後半の長文問題(Part7)に余裕を持って取り組めるようになります。

でる1000を使ってこのペースを体感しておくと、試験当日にも落ち着いて取り組むことができます。

日付問題数目標時間(問題数×30秒)実際にかかった時間達成度
4/1020問10分12分
4/1720問10分10分
4/2430問15分13分
目標タイムと実力チェックの例

補足:でる1000のNGな使い方

以下のような使い方は、せっかくの学習効果を下げてしまうので注意しましょう。

  • とにかく回転数重視で、理解せず機械的にこなす
  • 「正解=理解」と思い込んで復習を怠る
  • 「一度できた問題はもう見ない」と決めつける

文法は「できた・できない」だけでなく、「なぜそうなるのか」に目を向けることで、確実に力がついていきます。

TOEIC でる1000についてのよくある質問

『TOEICでる1000問』については、ネットでもさまざまな質問や不安の声が見られます。

ここでは、よくある疑問に対して筆者の考えを交えてお答えしていきます。

『でる1000』は初心者でも使えますか?

はい、初心者の方でも問題なく使えます。最初は難しく感じるかもしれませんが、丁寧に解説を読みながら進めれば、基礎文法を実戦形式で身につけることができます。むしろ、初期段階から正しい解法を身につけたい人にこそおすすめです。

どれくらいの期間で1周できますか?

学習ペースによりますが、1日30問ペースなら約35日(5週間)で1周できます。筆者もはじめは約1ヵ月かけて1周しました。最初は特に解説を丁寧に読むことが重要なので、日数よりも“理解の深さ”を重視しましょう。

問題数はどれくらいありますか?

本編で1,049問、加えて文法模試が13セットあります。さらに、別冊の「1000本ノック」で復習もできるので、かなりのボリュームです。

文法特急で勉強中ですが、違う問題になると解けません。でる1000は合ってますか?

はい。でる1000は「文法知識の使い方」を本番形式で鍛える教材なので、文法特急で基礎を学んだあとに取り組むと効果的です。似たような問題形式に慣れることで、本番でも自信を持って選べるようになります。

解説はどのくらい丁寧ですか?

シンプルながらも「正解の理由」「不正解の選択肢がなぜ違うのか」まで明記されており、初学者でも理解しやすい構成です。説明が長ったらしくないため、要点をしっかり押さえられます。

全部解けるようになるまで、何周すればいいですか?

個人差はありますが、2~3周しておくとかなり実力が付きます。全部の問題ではなくて、特に間違えた問題だけを繰り返すというのでも良いと思います。正答率が安定してきたら、時間を測って解く練習も取り入れましょう。

まとめ:正しく使えば「でる1000」は最強の1冊になる

TOEIC🄬 L&Rテスト 文法問題 でる1000問

『TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問』は、文法の理解を深め、「感覚」から「確信」に変えてくれる、TOEIC学習の強力な味方です。

初めて見たときはボリュームの多さに圧倒されるかもしれませんが、正しい方法で取り組めば、確実にスコアアップにつながります。

実際、文法に不安のあった私自身も、この1冊で“理解して解ける”という感覚を手に入れることができました。

もし今、「TOEICの文法対策で何をすべきか分からない」「感覚ではなく、理屈で文法を理解したい」そんな気持ちがあるなら、ぜひ手に取ってみてください。

やるべきことが明確になり、学習がぐっと前に進むはずです。

TOEIC 800点を目指すなら、最短ルートをそのままマネするのが一番確実。 実際にスコアを伸ばした社会人の経験をもとに、「この通りにやればOK」という形で学習の流れをまとめています。忙しくても再現しやすいように、スコア帯別にやるべきことを具体的に示しているので迷いません
▶ TOEIC800点ロードマップを見る

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