| 重要度 | ★★★★☆ |
| 難易度 | ★★☆☆☆ |
| 所要時間 | 約8分 |
次の2つの日本語を見てください。すぐに英語にできますか?
① 私は音楽が好きです。
② その男性は仕事の後、友達とレストランの前で待っていました。
たぬ(助手)2個目は長くて難しそうだなぁ…
1つ目の文は、自分でもサクッと作れそうですよね。しかし2つ目の文になると、急に難しく感じませんか?
単語はどれも簡単なのに、「頭の中で整理するのに時間がかかる」という感覚になる人がとても多いです。
でも、1つ目の短い文がパっと英語にできたなら大丈夫です。今回紹介する英語における語順のコツを意識すれば、2つ目の文のような英文も無理なく組み立てられるようになります。
- 短い英文は作れるのに、場所や時間などが入ると語順で混乱してしまう
- 「仕事の後」「レストランの前で」など、どこに置くか毎回迷う
- 長い英文を見ると「難しい文法かも」と身構えてしまう
< 筆者について>



この記事を書いたぬこです。
留学経験なし、独学でTOEIC870を取り、外資系企業で日々英語を使いエンジニアとして働いています。スピーキングはオンライン英会話を活用して習得。より多くの日本人が英語に対する苦手意識を無くせるように実践的な英語学習法を発信しています。
英語の語順でつまずく理由とは?


多くの人は、「自分は単語力や文法力が足りないから話せない」と思っています。もちろんこれらも大事なのですが、その前に必ず意識してほしいことがあります。
それは、処理の順番です。
英文を作るのが苦手な人は、
- 日本語を頭の中で全部作る
- それを丸ごと英語に訳そうとする
という処理をしています。
これは脳にとってかなり負担が大きい作業です。
人間の頭は、一度にたくさんの情報を処理できません。
だから「全部入りの長文」を一気に作ろうとすると止まってしまうのです。
逆に言えば、「処理を小さなステップに分ければ、より脳への負荷が小さい」ということでもあります。



英文は段階的に作ろう
英語の語順は「骨組み+追加情報」で考える
英文は次の2つに分けて考えると一気に楽になります。
- 骨組み(最低限必要な部分)
- 追加情報(あとから足せる部分)
まずは骨組みから説明していきます。
骨組み(SVO)が最初にくる


たとえば次の文を見てください。
これだけで、すでに意味は通じています。
ここで大事なのは、「短くても、これで“完成した英文”である」ということです。
実際、日常会話の多くは短い文の連続です。
私たちが英語を難しく感じるのは、「教科書とかTOEICの長文」を基準にしてしまっているからです。
もし会話中に「I eat pizza」と言えたら、それだけで意思疎通は成立します。英語を喋れているということです。
つまり最初に目指すべきは、
完璧な長文ではなく、骨組みを素早く作ること
なのです。
この骨組みは英語の授業では「5文型」として習います。SVOとかSVCとかです。以下の記事で詳しく解説しているので不安な方はチェックしてみてください。
場所・時間は“あとから足す情報”
骨組みの後には、必要に応じて情報を足していきます。この追加パーツの覚え方にはコツがあり、以下の5種類に分けて覚えましょう。
- 場所:どこで?(at home / in Tokyo)
- 時間:いつ?(yesterday / every day)
- 方法:どうやって?(quickly / carefully)
- 頻度:どれくらいの頻度で?(often / usually)
- 理由/目的:なぜ?何のために?(to study / because〜)



こんなに覚えきれないよ
「いっぱいあって覚えるのが大変だ」と思わなくていいです。ここで覚えてほしいのは、これらはなくても文は成立するという点です。
“I work.” これだけでも意味は通じます。追加パーツは、文を豪華にする「装飾」です。
これらを追加して長い文を考えられたらすごいと自分を褒めてあげましょう。
この「骨組み」と「追加パーツ」の区別がつくだけで、英文を作る心理的負担は大きく減ります。
英語の語順|場所と時間はどちらが先?


追加パーツには、英語らしい自然な並び順があります。
基本の型は次の通りです。
骨組み → 方法 → 場所 → 時間
たとえば
- He finished his homework.
- He finished his homework quickly.
- He finished his homework quickly at the library.
- He finished his homework quickly at the library after school.
このように、後ろへ順番に足していくだけです。
基本はこの「骨組み→方法→場所→時間」を覚えておけば問題ありません。
また、時間と場所で間違えやすい前置詞 at / in / on について不安な人は、以下の記事を見てください。
ここにさらに「頻度」と「理由/目的」を加えると、次のような位置関係になります。
頻度(often, usually, sometimes など) は、動詞のすぐ前に置くのが基本です。
頻度は「どのくらいの頻度で行うか」を示すため、動作の近くに置くと自然です。
理由/目的(to〜, because〜 など) は、文の最後に置くのが一般的です。
例:
「なぜ・何のために」は、文全体の行動を説明する情報なので、最後に加えると流れがスムーズになります。
つまり、すべてを含めた自然な並び順は次のようになります。
骨組み → 頻度 → 方法 → 場所 → 時間 → 理由/目的
ただし、この自然な並びを覚えておくと、いちいち「どこに置こうかな」と迷わずに済みます。
その結果、文の内容や他の表現を考えることに集中でき、英文を組み立てるスピードもぐんと上がります。
長めの英文を作るのにつまずく原因の多くは、単語不足ではなく配置の混乱です。
自然な順番を“型”として身につけておくことが、迷わずに英文を構成する一番の近道です。
練習:場所と時間を使って英文を組み立ててみよう



練習してみよう
これから、次の少し長めの日本語を英語にしてみる練習をします。
私は今日の午前中、自宅でその資料を注意深く確認しました。
ビジネスの場面でも使えそうな文ですね。でも英語にしようとすると、少し長く感じませんか?
でも大丈夫、分解すれば必ず作れます。「骨組み→方法→場所→時間」を思い出しながら、一緒に組み立てていきましょう。
Step1:まずは骨組み
一番大事な「主語+動詞+目的語」から考えます。
私はその資料を確認しました。
→ I checked the document.
ここまでで、すでに立派な英文です。
Step2:どのように?(方法)
方法に対応する「注意深く」は “carefully” です。
私はその資料を注意深く確認しました。
→ I checked the document carefully.
Step3:どこで?(場所)
「自宅で」は “at home” を使いましょう。
私は自宅でその資料を注意深く確認しました。
→ I checked the document carefully at home.
Step4:いつ?(時間)
最後の「今日の午前中」は “this morning” です。
私は今日の午前中、自宅でその資料を注意深く確認しました。
→ I checked the document carefully at home this morning.
どうでしょうか?最初は「長いから難しそう」と思った文も、
- まず 骨組み(SVOなど) を作る
- 後ろに情報を足す
これだけで作れました。
長い英文は特別なものではありません。SVOという土台に、後ろから情報を積み上げただけなのです。
この感覚をつかめれば、日常会話だけでなく、ビジネス現場の報告メールでも会議での発言でも、同じ手順で英文を作れるようになります。
まとめ:英語の語順をマスターするためのコツ



以下のポイントをおさえよう!
- 英文はすべて 「骨組み(SVO)+あとから足す情報」 でできている
- 並べる順番を型で覚える(骨組み → 方法 → 場所 → 時間)
最初に見たこの2文。
① 私は音楽が好きです。
② その男性は仕事の後、友達とレストランの前で待っていました。
2つ目が難しく見えたのは、「情報が多い」からであって、「特別な文法」が使われているからではありません。
まずは、短い文を作る → 情報を1つ足す。その練習を繰り返すだけで、語順に迷わず英文を組み立てられるようになります。

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