英語で「〜したい」と言いたいとき、つい “I want to ~” を使っていませんか?
私も以前、社内チャットで “I want to confirm…” “I want to ask…” といった表現をよく使っていました。
ですがあるとき、「なんだか返事が遅いな」「少し冷たい印象かも」と感じたことがありました。
後からネイティブの同僚に聞いてみると、返ってきたのは「ちょっと命令っぽく聞こえるかも」という一言。
それ以来、丁寧な印象を与えたいときは “I’d like to ~” を使うように意識したところ、相手の反応が明らかに柔らかくなったと感じました。
“I want to ~” は便利な表現ですが、使い方を間違えると相手に強く響いてしまうこともあります。
この記事では、より丁寧で自然な印象を与える “I’d like to ~” の意味・使い方・例文を、実体験から得た知見をふまえて詳しく紹介していきます。

今回の「I’d like to~」のように、英会話の基本フレーズはパターンで覚えることが大切です。
以下の記事では、日常の英会話で使われる必須の表現をジャンルごとにまとめています。
ぜひ全てマスターして、効率的に話せるようになりましょう!
「I’d like to ~」の意味・使い方
「I’d like to ~」は「~したい」という意味で、丁寧に自分の希望や意向を伝える表現です。このフレーズの後には動詞の原形が続きます。
「I’d like to ~」は「I would like to ~」の省略形です。直訳すると「私は~することを好むでしょう」ですが、これが転じて「~したい」となります。
「would」は「will」の過去形で、これにより丁寧な意志や控えめな希望を表現するニュアンスが加わります。
このように、「I’d like to」の後に動詞の原形を置くだけで、多くの場面で使える便利な表現になります。

💡 ネイティブのリアルな感覚
「I’d like to ~」は、ネイティブにとって丁寧で控えめな言い方として好まれます。
たとえば「I’d like to confirm tomorrow’s schedule.(明日の予定を確認したいのですが)」のように言うと、押しつけがましさがなく、ビジネスでも好印象。
一方で「I want to ~」はやや直接的に響くため、場合によっては少し強めに聞こえることもあります。
上司や初対面の相手には「I’d like to ~」を選ぶのが安心です。
「I’d like to ~」を使った例文
以下は、「I’d like to ~」を使った会話の例です。実際に場面を想像しながら確認してみましょう。音声もぜひチェックしてください。
レストランでの会話

I’d like to see the menu, please.
メニューを見せてください。



Sure, here it is.
はい、どうぞ。
銀行での会話



What can I do for you today?
今日はどのようなご用件ですか?



I’d like to open a new account.
新しい口座を開設したいのですが。
ホテルの予約電話



I’d like to book a room for two nights.
2泊の部屋を予約したいのですが。



Certainly, let me check the availability.
かしこまりました、空室を確認いたします。
「I’d like to ~」に似た表現との比較
以下に、「I’d like to ~」と同じく英語で「~したい」を表す表現と、そのニュアンスをまとめてみました。
「I’d like to ~」は非常に丁寧(★★★★★)で、気持ちの強さは中程度(★★★☆☆)。フォーマルな場面やビジネスシーンで使われ、相手に対して配慮を示しながら控えめに自分の希望を伝えるのに最適です。
表現 | 日本語の意味 | 丁寧さ | 気持ちの強さ | 使われるシチュエーション |
---|---|---|---|---|
I want to + 動詞の原形 | ~したい | ★★☆☆☆ | ★★★★★ | カジュアル、 友人間 |
I’d like to + 動詞の原形 | ~したい | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | フォーマル、 ビジネス |
I hope + 文 | ~だといいな | ★★★★☆ | ★★★★☆ | 丁寧なカジュアル、 ビジネス |
I feel like + 動名詞 | ~したい気分 | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | カジュアル、 日常会話 |
I’d rather + 動詞の原形 | どちらかと言うと ~したい | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | 丁寧なカジュアル、 友人間 |
I can’t wait to + 動詞の原形 | ~するのが 待ちきれない | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | カジュアル、 友人間 |
I wish + 仮定法 | ~だったら よかったのに | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | 丁寧なカジュアル、 ビジネス |
練習問題
以下は、今回紹介したいくつかの例文です。実際に作文をすることで表現が定着します。日本語から英語にしてみましょう。
以下を英語で言ってみましょう
2泊の部屋を予約したいのですが。
以下を英語で言ってみましょう
新しい口座を開設したいのですが。
以下を英語で言ってみましょう
メニューを見せてください。
まとめ:「I’d like to ~」の意味・使い方
「I’d like to ~」は、英語で自分の希望や意向を丁寧に伝えるための便利なフレーズです。文法的には、「I’d like to」の後に動詞の原形を続けるだけで、多くの場面で自然に使うことができます。
この表現を使いこなせば、レストランでの注文やホテルの部屋予約など、さまざまなシチュエーションで役立ちます。
ぜひ、実際の会話でどんどん使ってみてください。音声を真似して練習することで、自然に使えるようになるでしょう。
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