“deal with”って、たまに見かけるけど、なんとなく意味がぼんやりしていませんか?
「問題に対処する」って言いたいときに使うらしいけど、“deal”ってどういう意味?なんで“with”がいるの?と感じる人も多いはずです。
直感的にイメージしづらくて、覚えにくい表現のひとつですよね。
そこで今回は、この “deal with” の意味・使い方・覚え方 を、イラストと例文でサクッと整理してみました。
“deal with” の意味は「対応する・うまく処理する」

“deal with”は、問題や困難な状況、あるいは相手に冷静に対応するときに使われる表現です。
- 急なクレームが入ってきた
- トラブル続きでてんてこまい
- 苦手な上司とのやり取り
そんなときに「落ち着いて処理する」「さばく」ような意味で使われます。
よく使われる組み合わせ
- deal with + 問題 → deal with a problem
- deal with + 人 → deal with angry customers
- deal with + 状況 → deal with the situation calmly
なぜ「deal with=対処する」になるの?

“deal”という動詞は、もともと「分配する・取引する」という意味を持っています。
たとえば、カジノのディーラー(dealer)を思い浮かべてください。カードを順番に配って場を整える役割を持っていますよね。このイメージから、「物事をさばく」「手際よく処理する」といったニュアンスが生まれています。
一方で、“with”は、「〜と一緒に」だけでなく、「〜に向き合って」「〜を相手に」という意味でも使われます。つまり「deal with」で、「何か(誰か)に向き合って処理する」という構造になるわけです
deal(さばく)+ with(相手に)= 相手や問題をうまくさばく → 対応・処理するという意味が自然と浮かび上がります。
“deal with” を使った例文
“deal with” がどんなふうに使われるのか、実際の英文とその訳を通して確認してみましょう。
意味を知るだけでなく、どんな状況で使われるのかをイメージしながら例文ごと覚えるのが、実践で使えるようになるコツです。

“cope with”との違いは?
“cope with”と“deal with”、どちらも「対処する」と訳されますが、ニュアンスにははっきりした違いがあります。
表現 | ニュアンス | 主な対象 | 感情の有無 |
---|---|---|---|
cope with | つらくてもなんとかする | ストレス・感情的負荷 | あり |
deal with | 冷静に処理する | 問題・人・業務 | あまりない(実務的) |
- I’m trying to cope with the pressure.
→ プレッシャーに耐えながらなんとかやっている - I’ll deal with the complaint.
→ クレームを冷静に処理する
このように、“cope with”が感情を伴うしんどさを含むのに対して、
“deal with”は淡々とさばくイメージです。
まとめ:deal with は「落ち着いて対応する」表現

今回の表現はこれでばっちり!
- “deal with” は、「問題・人・状況」に冷静に対応する・さばくという意味の表現です
- deal はもともと「分配する・さばく」、with は「相手に向き合う」という意味を持ち、あわせて「相手をさばく」イメージになります
- ビジネスや日常のさまざまな場面で使われ、実務的・淡々とした対応を表すのが特徴です
- cope with が「つらいけどなんとかする」イメージなのに対し、deal with は「冷静に処理する」ニュアンスが強め
イメージと例文で覚えておけば、実際の会話や英作文でもスッと使えるようになります。
ぜひ、自分の中で “deal with” を「問題をさばく感覚」として定着させてみてください。
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