「~したことがある」と英語で伝えよう!絶対に覚えるべき経験フレーズ8選 | 型で覚える日常英会話シリーズ

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英語で「~がしたことがある」ってどう言うの?

ぬこ(筆者)

英語で「~したことがある」
基本的なフレーズはこれ!

  • I have + 過去分詞
    例文:I have visited Kyoto.
    (京都に行ったことがある)

英語で「~したことがある」という経験を伝える際の基本形は、have + 過去分詞 です。これさえ覚えてしまえば、ほとんどの場合で「過去の経験」を表現できます。

しかし、実際の会話では、この形だけでは表現が単調になってしまいます。さまざまなシチュエーションに対応できるように、より具体的なフレーズを覚えておくと便利です。

たとえば、「一度だけ経験したことがある」「まだ体験したことがない」「挑戦したことがある」といった微妙なニュアンスの違いを伝えたい場面も多くあります。

そこで本記事では、「~したことがある」といった経験に関する英語フレーズを8つ厳選してご紹介します。ぜひ、表現の幅を広げるために活用してみてください。

目次

「~したことがある」経験に関する英語フレーズ8選

英語で「~したことがある」「~したことがない」という経験を表現するための8つの便利なフレーズをまとめました。

これらの表現は、伝えたい経験の種類やニュアンスによって使い分けるとよいでしょう。

表の「使われる頻度」は筆者の経験をもとに評価しています。特に頻度が高いフレーズから順に覚えていくと、日常会話でより自然に使いこなせるようになります。

表現日本語ニュアンス使われる頻度
I have + 過去分詞~したことがある経験★★★★★
I’ve been to + 名詞~に行ったことがある行った経験★★★★★
I’ve never + 過去分詞~したことがない未経験★★★★★
I’ve tried + 名詞/動名詞~を試したことがあるやってみた経験★★★★☆
I’ve seen + 名詞~を見たことがある目撃した経験★★★★☆
I’ve heard + 名詞/文~を聞いたことがある聞いた情報の経験★★★★☆
I’ve experienced + 名詞/動名詞~を経験したことがある実際に体験した★★★☆☆
I once + 過去形動詞かつて~したことがある一度だけ経験★★★☆☆

これらの表現について、具体的な例文と合わせて順番に解説します。

I have + 過去分詞

I have + 過去分詞 = ~したことがある(基本的な経験の表現)

I have~ の例文

I have studied abroad in Canada.
私はカナダに留学したことがあります

I have won a competition before.
私は以前、大会で優勝したことがあります

I have~ の解説

I have + 過去分詞 は、「~したことがある」という経験を伝える言い方の基本形です。

現在完了形(Present Perfect)のこの表現は、「過去の経験が今も自分に影響を与えている」ことを表します。

このフレーズのポイントは、具体的な過去の時点を示さないことです。

もし「去年カナダに留学しに行った」と時点を明示する場合は、I studied abroad in Canada last year. のように過去形を使います。

一方で、I have studied abroad in Canada. は「カナダに留学した経験がある」ことを強調しています。

過去形: 過去の「特定の時点」で起こった出来事
現在完了形: 過去の経験が「現在に影響を与えている」こと

なぜ「have」が経験を表すのか

I have + 過去分詞 が「経験」を表す理由は、have という単語の「持っている」という意味からです。この場合、「過去に起きた出来事や経験を今も持っている」という感覚です。

例えば、I have studied abroad in Canada(私はカナダに留学したことがあります)という文では、「過去にカナダで留学した経験を、今の自分が持っている」という意味になります。

一方、I studied abroad in Canada(私はカナダに留学しました)という過去形の場合は、「カナダに留学した」という事実だけを伝えています。経験が今どう影響しているかは考えません。

このように、I have + 過去分詞 は「今の自分にとって大切な過去の経験」を伝えるための形ということです。

I’ve been to + 名詞

I’ve been to + 名詞 = ~に行ったことがある(場所に行った経験)

I’ve been to~ の例文

I’ve been to Hawaii.
私はハワイに行ったことがあります

I’ve been to a jazz concert before.
私は以前、ジャズコンサートに行ったことがあります

I’ve been to~ の解説

I’ve been to + 名詞 は、「~に行ったことがある」という経験を表す便利な表現です。特に国や場所について話すときに使われます。

この表現に使われている「been」はbe動詞の過去分詞の形です。

補足:be動詞の活用形
主語現在形過去形過去分詞
Iamwasbeen
He/She/Itiswasbeen
You/We/Theyarewerebeen

「行く」は go だから「I’ve gone to~」じゃないの?と思うかもしれませんが、これらには明確な意味の違いがあります。

① I’ve been to Hawaii.(私はハワイに行ったことがあります。)
→ ハワイに行った経験があり、今はすでに戻ってきている状態です。
I’ve gone to Hawaii.(私はハワイに行っています。)
→ 現在ハワイに行っていて、話し手のいる場所にはいないことを示します。

つまり、I’ve been to~ は「過去の訪問経験」を強調し、I’ve gone to~ は「今まさにそこに行っている状態」を表しています。

I’ve never + 過去分詞

I’ve never + 過去分詞 = ~したことが一度もない(経験していない)

I’ve never~ の例文

I’ve never tried skydiving.
私はスカイダイビングをしたことがありません

I’ve never seen a shooting star.
私は流れ星を見たことがありません

I’ve never~ の解説

I’ve never + 過去分詞 は、「~したことが一度もない」という経験の否定を表す表現です。「今までの人生で一度も経験がない」という意味になります。

例えば、「海外で寿司を食べたことがありません」は I’ve never eaten sushi abroad.となります。

筆者が海外の同僚にこのように伝えたかったのですが、間違えて I never eat sushi abroad. (海外で寿司は絶対食べません)と言ってしまい、「寿司が嫌いなの?」と誤解された経験があります。

ぬこ(筆者)

I never eat sushi abroad.
海外で寿司は絶対に食べません

never 自体は「一度もない」というより「絶対にしない」というニュアンスが強いため注意が必要です。

この表現を覚えておくと、「まだ体験していないこと」を伝えられるため、旅行先の会話などで役立ちます。ぜひ積極的に使ってみてください。

I’ve tried + 名詞/動名詞

I’ve tried + 名詞/動名詞 = ~を試したことがある(新しい挑戦や体験)

I’ve tried~ の例文

I’ve tried scuba diving once.
私は一度だけスキューバダイビングをしたことがあります

I’ve tried making sushi at home.
私は自宅で寿司を作ろうとしたことがあります

I’ve tried~ の解説

I’ve tried + 名詞/動名詞 も、「~をしたことがある」という経験を伝える表現です。

たとえば、I’ve tried scuba diving once.(一度だけスキューバダイビングをしたことがあります)のように使います。

このフレーズの特徴は「新しいものに挑戦した」という意味を含むことです。つまり、「単なる経験の共有」ではなく「未知のものに挑戦してみた」というニュアンスです。

~をやってみたよ」という挑戦を伝えたいときにこの言い方を選びましょう。

I’ve seen + 名詞/動名詞

I’ve seen + 名詞 = ~を見たことがある(視覚的な経験)

I’ve seen~ の例文

I’ve seen a UFO in the sky before.
私は以前、空でUFOを見たことがあります

I’ve seen that movie.
その映画を見たことがあります

I’ve seen~ の解説

I’ve seen + 名詞/動名詞 は、「~を見たことがある」という経験を伝える表現です。

例えば、「以前、空でUFOを見たことがあります」は I’ve seen a UFO in the sky before. です。

また、映画の話題の時に、I’ve seen that movie.(その映画を見たことがあります)のように使うこともできます。

似た表現として I saw + 名詞 がありますが、これは「過去の特定の瞬間」を指します。「去年その映画を見た」なら I saw that movie last year となります。

一方、I’ve seen は「これまでに見たことがある」経験全般を表します。

これらのニュアンスの違いも覚えておきましょう。

I’ve heard + 名詞/動名詞

I’ve heard + 名詞/文 = ~を聞いたことがある(情報を耳にした経験)

I’ve heard~ の例文

I’ve heard bad rumors about that person.
私はその人について悪い噂を聞いたことがあります

I’ve heard that Tokyo is a busy city.
私は東京が忙しい街だと聞いたことがあります

I’ve heard~ の解説

I’ve heard + 名詞/文 は、「~を聞いたことがある」や「~だと聞いたことがある」という経験を表す表現です。

例えば、「私はその人の悪い噂を聞いたことがあります」は I’ve heard bad rumors about that person という風に言えます。この表現は、過去に耳にしたことや噂を伝えたいときに使います。

また、「~だと聞いたことがある」というときには、I’ve heard that + 文 を使うと便利です。例えば、I’ve heard that Tokyo is a busy city(東京は忙しい街だと聞いたことがあります)と言えます。この形は、誰かから聞いた話を伝えたいときによく使います。

一方、I heard + 名詞 は「過去の特定の時点で聞いた」ことを表します。例えば、I heard the news yesterday(昨日そのニュースを聞きました)は、昨日という具体的な時点を伝えています。

I’ve heard the news(そのニュースを聞いたことがあります)は、いつ聞いたかは関係なく「今までに聞いた経験がある」という意味です。

I’ve experienced + 名詞/動名詞

I’ve experienced + 名詞/動名詞 = ~を経験したことがある(印象的な経験)

I’ve experienced~ の例文

I’ve experienced living with a host family.
私はホストファミリーと生活したことがあります

I’ve experienced traveling alone abroad.
私は海外に一人で旅行したことがあります

I’ve experienced~ の解説

I’ve experienced + 名詞/動名詞 は、「~を経験したことがある」という表現で、特に感情的・印象的な出来事や出来事のインパクトを強調したいときに使われます。

つまり、単に「体験した」だけでなく、「その出来事が自分に影響を与えた」ということが強調されています。

また、この表現はI’ve experienced heartbreak(失恋を経験したことがあります)や I’ve experienced great joy(大きな喜びを経験しました)のように、ポジティブ・ネガティブの両方の経験に関して使うことができます。

I once + 過去形動詞

I once + 過去形動詞 = かつて~したことがある(一度だけの出来事)

I once~ の例文

I once participated in a marathon event.
私は一度、マラソン大会に参加したことがあります

I once visited Kyoto during cherry blossom season.
私は一度、桜の季節に京都に行ったことがあります

I once~ の解説

I once + 過去形動詞 は、「かつて~したことがある」という表現で、過去の一度きりの出来事や特別な経験を伝える際に使われます。

I have + 過去分詞 が「過去の経験が現在に影響を与えている」ニュアンスを持つのに対し、I once + 過去形 は、単発の出来事や「以前の話」というニュアンスが強いです。

例えば、I once met a celebrity(以前、有名人に会ったことがあります)は、その経験が特別で一度きりだったことを暗に示しています。

この表現は少し文学的な表現なので、日常会話だけでなくスピーチのつかみなどで使われている印象です。

まとめ:経験を表す英語表現を覚えて英語力を高めよう!

ぬこ(筆者)

今回の表現をまとめるよ!

  • 【経験】「~したことがある」
    -「I have + 過去分詞」 → 基本的な経験を伝える表現
  • 【訪問】「~に行ったことがある」
    -「I’ve been to + 名詞」 → 場所への訪問経験
  • 【否定】「~したことが一度もない」
    -「I’ve never + 過去分詞」 → 経験がないことを伝える表現
  • 【挑戦】「~を試したことがある」
    -「I’ve tried + 名詞/動名詞」 → 新しい挑戦や体験を表現
  • 【視覚】「~を見たことがある」
    -「I’ve seen + 名詞/動名詞」 → 視覚的な経験を表現
  • 【聴覚】「~を聞いたことがある」
    -「I’ve heard + 名詞/文」 → 聴覚的な経験を伝える表現
  • 【印象】「~を経験したことがある」
    -「I’ve experienced + 名詞/動名詞」 → 印象的な経験を伝える表現
  • 【単発】「一度だけ~したことがある」
    -「I once + 過去形動詞」 → 単発の出来事を強調

今回の記事では、「~したことがある」という経験を伝えるための便利な英語表現を8つ紹介しました。

それぞれのフレーズにはニュアンスや使い方の違いがあり、伝えたい内容や場面に応じて使い分けることで、より自然な会話ができるようになります。

どの表現も日常生活で役立つものばかりなので、状況に合わせて少しずつ身につけていきましょう。

最後まで記事を読んでいただきありがとうございます!

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この記事を書いた人

理系修士卒→外資エンジニア2年目

独学でネイティブレベルの英語を目標に日々勉強しています。英語学習におけるアウトプットの重要さに気づき,ブログ運営をはじめました。TOEIC870 、オンライン英会話16か月継続中。

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