英語が苦手で何から始めればいいかも分からず、TOEICスコア300点台だった私は、参考書を何冊も買っては途中で挫折。そんな私でも、試行錯誤を重ねながら独学で870点を取得することができました。

本記事では、スコア帯ごとに私が実際に試して効果があった勉強法、そして800点を達成した社会人仲間たちから聞いたリアルな学習スタイルをもとに、
「今あらためて800点を目指すなら、どのように時間を使い、何をすべきか」を徹底的に整理しました。
また、独学でも安心して取り組めるよう、必要最低限かつ信頼できる教材も各ステップごとに厳選して紹介しています。
すべては「忙しい社会人が、迷わず800点を取る」ために。
マネするだけで再現できる内容に仕上げていますので、ぜひ最後まで読んで、あなたの学習設計に役立ててください。
< 筆者について>

この記事を書いたぬこです。
留学経験なし、独学でTOEIC870を取り、外資系企業で日々英語を使いエンジニアとして働いています。スピーキングはオンライン英会話を活用して習得。より多くの日本人が英語に対する苦手意識を無くせるように実践的な英語学習法を発信しています。
まずは「今の自分のスコア帯」を把握しよう


TOEICで800点を目指すうえで、最初にやるべきことは「現在地の把握」です。
いま自分がどのスコア帯にいて、何が足りていないのかを明確にすることで、無駄なく戦略的に学習を進められます。
とはいえ、忙しい社会人にとって「いきなり公式問題集で2時間模試」はハードルが高いのも事実です。そんなときにおすすめなのが、無料でスコア予測ができるアプリを活用する方法です。
TOEIC800点に到達するまでにどれくらいかかる?
目標が800点でも、出発点によって必要な時間と戦略は大きく変わります。
以下は、現在のスコア帯ごとに「800点に到達するまでの目安期間」をまとめたものです(週10〜15時間の学習を想定)。
まずは、この表から自分がどこにいるのかを確認してみましょう。
「あと何ヶ月必要か?」がわかるだけでも、目標までの道のりがぐっと現実的になります。
スコア診断にはスマホアプリがおすすめ
スコア帯がわからないという方は、スマホアプリを使って無料で今のスコアを簡単に診断できます。
「公式問題集を使って2時間の模試を解くのはちょっと大変…」という方でも、abceedなら15分程度でリスニング・リーディングの予測スコアを出してくれるので、スキマ時間に自分の実力を把握できます。
- リスニング・リーディングの予測スコアが15分程度で出る
- 弱点パートを自動分析してくれる
- 金フレや公式問題集などの教材と連携してアプリ上で学習できる
abceed公式サイト:https://www.abceed.com/
正確な実力を知ることが、TOEIC800点への最短ルートです。



私もabceedを使用してTOEIC勉強しました
【スコア帯別】社会人向けTOEIC800点勉強法ロードマップ


TOEIC800点を目指したいと思っても、「文法?単語?リスニング?何から手をつけたらいいか分からない」と、最初の一歩に迷う方は多いのではないでしょうか。
特に社会人の場合、使える時間が限られているからこそ、「何をどれくらいやるべきか」がはっきりしていることが、学習の継続と成果に直結します。
そこで本セクションでは、現在のスコア帯に応じて、
- どのジャンルにどれだけ時間をかければよいか
- どういった勉強法を選べばムダがないか
といった指針を、わかりやすく整理しました。
「とにかく全体をやらなきゃ」と焦る必要はありません。
スコア帯ごとの課題に合わせて重点を絞ることで、限られた時間の中でも確実にスコアアップを狙えます。
まずは、自分の現在地に合った内容から読み進めてみてください。
- 〜395点:英語に自信がない社会人でも“土台”から始めれば大丈夫
- 400~495点:TOEICの基本構造を理解し、頻出パターンを身につける段階
- 500~595点:設問パターンに慣れ、Part別の得意・不得意を分析する段階
- 600~795点:TOEIC全体を押さえた「得点力の底上げ」フェーズ
〜395点:英語に自信がない社会人でも“土台”から始めれば大丈夫
英語を久しぶりに勉強する方、TOEIC未経験の方にとっては、このスコア帯がスタート地点。焦らずに「中学レベルの基礎」をじっくり固めましょう。
このスコア帯では、まず「中学英語のやり直し」と「語彙の基礎体力づくり」を徹底するのがカギです。
特に社会人は、限られた時間の中で勉強ジャンルごとの比重を明確にすることで、効率よくスコアアップできます。



400点までは以下のポイントにしぼって勉強をしよう!
文法
「be動詞」「三単現のs」など中学レベルからやり直し。英語の文がどう成り立つかを感覚でつかむことが第一歩。
単語
日常生活で出てくる「ご飯」「買う」「行く」などを、英語で言えるようにしていく。身近な語彙を口に出す練習が◎。
リスニング
最初は意味が分からなくてもOK。聞き流しやシャドーイングで耳に英語のリズムや音を慣らすことから始めよう。
リーディング
「好きなものを英語で読む」が正解。小学生向けの絵本やマンガでもいいので、意味が取れる英文に触れる時間を。
模試
“こんな問題が出るんだ”と雰囲気を知る目的でOK。本番形式でなくてもいいので、形式と時間感覚に慣れるだけで◎。
【文法】400点突破のための勉強法(週3.5時間)
TOEIC 395点未満の段階では、中学レベルの英文法を土台から復習することが最重要です。
いきなりTOEIC頻出文法に飛び込んでも、基礎がないと「なんとなく解けるが正確性がない」状態になり、点数が伸び悩みます。
まずは、主語・動詞・語順・時制・疑問文などの超基本ルールをおさらいしていくことから始めましょう。
- 1単元10分~15分のペースでサクッと進める(1週間で20ユニットが目安)
- 完璧さを求めず、とりあえず文法書を一周することを意識する
- 同じ教材を2周することで最も効果的にインプットできる
『中学英文法をひとつひとつわかりやすく。』です。
この教材は、中学英語を「1文法=1ページ」で丁寧に解説してくれるため、長く英語から離れていた社会人でも安心して取り組める内容になっています。
図解や日本語説明も豊富で、「どうしてそうなるのか」が腹落ちしやすいのが特徴です。


中学文法を丁寧におさらいすることで、TOEIC問題の構造も自然と見えるようになり、リスニングや読解のスピードにも直結します。
【単語】400点突破のための勉強法(週3時間)
TOEIC 400点未満の段階では、まずは基礎語彙を「音と意味」でインプットすることが最優先です。
いきなりTOEICレベルの難単語に挑むより、日常生活やビジネスの基本単語をしっかり身につけることが、のちのパート対策の土台になります。
特にこのスコア帯では、「英語を見るとなんとなく抵抗がある」という人も多いため、毎日少しずつ継続できる工夫が大切です。
- 1日20語を目安に「音声付き」でインプット(朝と夜に10分ずつ)
- 英語→日本語、日本語→英語の両方を繰り返す
- 1週間ごとに100語を復習テスト形式でチェック
このレベルでおすすめの単語帳は、「キクタンTOEIC(R) L&Rテスト SCORE 500」です。




筆者もこのキクタンシリーズにはお世話になりました。テンポよく聞いて覚えるスタイルが、通学中や家事の合間にも最適です。また、TOEIC初心者向けにやさしくレベル設計されているため、単語帳が苦手な方でも安心して取り組める一冊です。
【リスニング】400点突破のための勉強法(週2.5時間)
TOEIC400点未満では、音声のスピードについていけず「聞き取れていない」状態が続きやすくなります。
そのため、まずは「ゆっくり・くっきりした音声」に耳を慣らすことが最優先です。いきなりTOEICのスピードや言い回しに挑む必要はありません。
この段階では、「ちゃんと聞き取らなきゃ」と構えすぎなくても大丈夫。まずは、英語のリズムや音に“慣れていく”ことを意識しましょう。
- 「1回聞いてわからなくてもOK」何度も聞いて耳を慣らす
- 英文スクリプトを見ながらシャドーイング(意味を理解しながら)
- わからなかった部分は和訳を見て確認、気楽に反復
この段階でおすすめの教材は、TOEIC専用でなくてもOK。たとえば、手持ちの参考書や単語帳の音声(『キクタン』『中学英語をひとつひとつ』など)を活用して構いません。
【リーディング】400点突破のための勉強法(週2時間)
TOEIC400点未満の段階では、「TOEICの英文を読みこなすにはちょっと難しい」と感じることが多くあります。
特にPart 7の長文問題は語数も多く、語彙も複雑なため、いきなり本番問題に取り組むと“読めない→焦る→嫌になる”という悪循環に陥りやすいのが実情です。
そのため、まずは「読解の習慣をつける」ことを第一に考えましょう。やさしい英文であっても、英文構造を理解しながら読む練習を積み重ねていくことが、のちの飛躍につながります。
最適なのが『毎日の英速読』シリーズです。「1日1題・解説付き」の構成で、挫折しにくく続けやすいのが特徴です。




筆者も英語に対して苦手意識があったときに、この教材を購入しました。解説では英語が意味のかたまりごとにスラッシュで区切られていて、英文を前からスムーズに読む感覚が少しずつ身についていったのを覚えています。
いきなり難しい英文に挑むのではなく、少しやさしい素材から「読む習慣」をつけるのが、英語を読むことに対するハードルを下げてくれました。
- やさしい英文(高校入試レベル)から始めて、毎日1題読む習慣をつける
- 単語の意味が分からなくても、文全体の流れをつかむ練習を重視する
- 「なぜこの選択肢が正解か」を、本文の根拠と照らし合わせて確認する
- 英文と日本語訳を交互に見ながら、構文の理解と読解の回路を作る
【模試】400点突破のための勉強法(週1時間)
TOEIC400点未満の段階では、いきなり2時間の本番形式に挑戦する必要はありません。
まずは 「試験形式に慣れる」 ことを目的として、短時間・低負荷で取り組める模試コンテンツを活用しましょう。
特にスマホアプリ「abceed」では、15分程度で予測スコアを診断できる機能があり、現在地の把握やモチベーション維持に最適です。
「本番を意識しすぎて途中で挫折する」ことを避けるためにも、まずは軽い模試でTOEICの形式や出題傾向に触れることが、長期的には学習の定着につながります。
- 週に1回、アプリで15分〜20分の模試にチャレンジ
- 結果のスコアよりも「問題形式に慣れる」ことを意識
- 正答率の低いパートは復習せずに、まずは再挑戦を繰り返す
正答率が低い場合も復習しない理由は、無理に正答率を上げようと復習に時間をかけすぎて「本来今やるべき基礎力の習得」から遠ざかってしまうためです。
「今はまだ解けないもの」と受け入れて、基礎学習に集中、多くの英語に触れていくことを重視していきましょう。


私も最初は2時間の模試に取り組むのが面倒でしたが、abceedの簡易診断を使って少しずつTOEICに慣れていきました。
スコアを気にしすぎず「形式に触れる」ことが大切です。
400~495点:TOEICの基本構造を理解し、頻出パターンを身につける段階
TOEIC400点台では、「なんとなく読める・聞ける」状態から、「正確に選べる」状態へステップアップすることが重要です。
このレベルでは以下の4つを意識して学習します:
- 頻出文法と語法に慣れておく
- TOEIC英単語の核となる表現を覚える
- Part別の解き方(特にPart1〜3, Part5〜6)を体得する
- まとまった文章に慣れる(Part7)
そして、自分がどのパートで点を取りやすいかを徐々に把握し始める段階です。



500点までは以下のポイントにしぼって勉強をしよう!
文法
TOEIC頻出のルール(品詞、時制など)を短文で確認。解説でしっかり整理。
単語
ビジネス初級語(schedule, contactなど)を音声付きで覚える。反復がカギ。
リスニング
Part3・4を使って音読→スクリプト確認→シャドーイング。内容理解を重視。
リーディング
Part7の短文を使って構文を確認。1日1題、訳と照らし合わせながら慣れる。
模試
週1回、時間を測って演習。全問解かなくてOK。出題傾向と形式を体感。
【文法】500点突破のための勉強法(週3時間)
TOEIC400点台では、英文法のルールは何となく知っているけれど、自信を持って使いこなせないというケースが多く見られます。
特にTOEICで頻出となる「品詞の使い分け」や「時制の一致」「前置詞+動詞のパターン」など、細かいルールをあいまいなままにしておくと、Part5での失点が重なってしまいます。
このスコア帯では、「知っている」を「使える」に変えるため、短い問題で素早く確認→解説でルールを整理するという形のトレーニングが効果的です。
- 毎日5問の文法問題を解き、正解・不正解を問わず解説を熟読する
- 品詞・時制・動詞の形など、TOEICに出やすいルールを重点的に復習
- 「なぜその答えになるのか?」を自問して、根拠を説明できるようにする
- 通勤時間などスキマ時間に、短文の問題で繰り返しトレーニング
このような学習を進めるうえで、サクッと解けて、すぐに解説が読める文法問題集が1冊あると非常に便利です。




私も最初の文法対策ではこの『TOEIC 文法特急』を使っていました。
解説が簡潔で頭に残りやすく、コンパクトなので移動中でもサクッと復習できるのがとても助かりました。
お値段が1000円以下とリーズナブルなのも◎。1冊買っておいて損はない問題集です。
【単語】500点突破のための勉強法(週3時間)
TOEIC400〜495点の段階では、「試験に出る単語を優先して覚える」ことがスコアアップの近道です。
感覚や経験ではなく、TOEIC頻出単語に的を絞って、確実に語彙力をつけていきましょう。
特にこのレベルでは、日常英会話とビジネス英語の中間にある語彙(例:schedule, contact, deliverなど)をしっかり押さえていくことが重要です。
- 1日30語を目安に音声付きでインプット(朝と夜に15分ずつ)
- 英語→日本語、日本語→英語の両方を繰り返す
- 7日ごとにミニテストをして、定着率を確認
おすすめの単語教材があります
このレベルでは、TOEICによく出る語を効率よく覚えられる単語帳を活用しましょう。
中でも『銀のフレーズ』は、400〜600点台の学習者向けに厳選された単語が掲載されており、文脈つきで自然に覚えられるのが特長です。


【リスニング】500点突破のための勉強法(週3時間)
TOEICリスニングのPart1・2は比較的聞き取りやすいものの、Part3・4になると一気に難しく感じるのがこのスコア帯の特徴です。
ただし、実はTOEICのリスニングはPart3・4から攻略していくのが鉄板ルート。なぜなら、会話の流れや情報の聞き取り方に慣れることで、設問処理のスキルが飛躍的に上がるからです。
そこで活用したいのが、Part3・4のスクリプトを使った音読&反復トレーニングです。難しそうに感じますが、ゆっくり丁寧な解説と笑える雑談付きの教材を選ぶことで、無理なく続けられます。
- TOEIC Part3・4のスクリプトを使って「音声→内容理解→音読」をセットで繰り返す
- 英文スクリプトを見ながらシャドーイング(意味をつかみながら声に出す)
- 「聞き取れなくてもOK」と割り切って、楽しく何度も聞くことを優先
おすすめ教材の紹介
このステップで特におすすめしたいのが『鬼の変速リスニング』です。この教材はTOEICのPart3・4(会話・スピーチ形式)を中心に扱ったものになります。
会話・スピーチ形式の英語を聞き取るのは難しいと思うかもしれません。
安心してください、はじめは「亀速」スピードゆっくり音読から始まるため、リスニングに不慣れな方でも安心して取り組めます。
しかも、「解説しまっせ」という関西弁のツッコミ風解説&雑談が本当に面白くて、笑いながら続けられるのが特徴です。




筆者もこの教材を使って、TOEIC Part3・4の攻略の第一歩を踏み出しました。
「こんなん言うてました」という関西人のノリの解説が楽しくて、励まされながら続けられました。独学でTOEICを攻略したい人にはピッタリのおすすめ教材です。
【リーディング】500点突破のための勉強法(週2時間)
このスコア帯では、「英語を読むのが遅い・途中で意味がわからなくなる」という悩みが多く見られます。
その大きな原因は、英語の語順や構文に慣れていないことにあります。
まずは、やさしめのTOEIC形式の文章を使って、英語を読む習慣とリズムを身につけていくことが大切です。
いきなり難しい長文問題を連続で取り組むのではなく、「読めた!」という達成感を積み重ねられる教材を使うことが、継続の鍵になります。
- 1日1題以上、TOEIC Part7の読解問題に取り組む(単語を調べてもOK)
- 設問の正解よりも、「なぜその選択肢になるのか」の根拠を意識する
- 英文と日本語訳を見比べて、構文の理解と意味のつながりを確認する
- 読んだ文章は、スラッシュを入れて意味のかたまりごとに把握する習慣をつける
おすすめ教材の紹介
このレベルでおすすめしたい教材が、『TOEIC L&R 初心者特急パート7』です。
この教材は、Part7に特化しながらも初心者向けにやさしく設計されており、設問の根拠探し・文構造の理解・日本語訳との照らし合わせなど、すべての基本が詰まっています。
1回分が短く、スキマ時間でも取り組みやすい構成になっているため、「リーディングの習慣化」を無理なく始めることができます。


【模試】500点突破のための勉強法(週1時間)
400点台からスコアを伸ばすためには、TOEICの形式に慣れることが重要です。
この段階では、全問を完璧に解こうとせず、「形式に触れる」ことそのものがトレーニングになります。
設問のパターンや、時間配分の感覚、パートごとの雰囲気をつかむことに注力しましょう。
特にPart3,4(リスニング会話文)やPart7(長文読解)は、最初は正答率が低くても気にしなくてOKです。焦らず、スクリプトや解説を活用して「読める・聞ける・選べる」の感覚を少しずつつかんでいきましょう。
- 週に1回は「ミニ模試」形式で、時間を測って本番を想定した練習を行う
- 全問解こうとせず、Part3やPart7など、苦手なパートを中心に取り組む
- 模試後は、解説を読みながら正解の根拠と自分の思考のズレを確認する
- スコアよりも、「どこで間違えたか」「どの英文が聞き取れなかったか」を意識して振り返る


私も最初は2時間の模試に取り組むのは面倒でしたが、abceedの簡易模試なら15分、30分バージョンなどもあるため、それらを使って少しずつTOEICに慣れていきました。
スコアを気にしすぎず「形式に触れる」ことが大切です。
500~595点:設問パターンに慣れ、Part別の得意・不得意を分析する段階
TOEIC500点台では、「基礎力はついてきたけれど、点数が安定しない」というケースが多く見られます。
このレベルでは以下の4つを意識して学習していきましょう。
- Part別に正答率のバラつきを把握し、優先順位をつける
- Part3・4・7といった長めの英文に慣れる
- 品詞・時制・関係詞など、文法のつまずきポイントを重点復習
- 単語の“語法”やコロケーションに注目しはじめる
また、「解いて終わり」ではなく、根拠をもとに復習する習慣が大きな差を生むステージでもあります。



600点までは以下のポイントにしぼって勉強をしよう!
文法
品詞・関係詞・時制などPart5で狙われる文法を重点対策。1問ずつ解説で理解。
単語
「金のフレーズ」などでコロケーションを意識。例文とセットで覚えて語感を育てる。
リスニング
Part3・4のスクリプトを精読&音読。シャドーイングで「聞けて意味が取れる」に進化。
リーディング
短めのPart7長文を毎日1問ずつ。意味をとらえる訓練+スラッシュリーディング。
模試
1週間に1回は30〜60分の簡易模試。パート別に正答率を記録して苦手を把握。
【文法】600点突破のための勉強法(週2.5時間)
このスコア帯では、TOEICに特化した文法対策が本格的に必要になります。
とくにPart 5の短文穴埋め問題は、頻出パターンを繰り返し解くことで「見た瞬間に反応できる力」が鍛えられます。
「なんとなく文法はわかるけど、選択肢で迷う」という段階から、「根拠をもって選べる」ように進化させていきましょう。
- 毎日5〜10問を目安に解き進める(時間がなければ3問でもOK)
- 正解・不正解にかかわらず、必ず解説を読んで文法ルールを確認する
- 間違えた問題には印をつけ、2周目・3周目で重点的に復習する
- 慣れてきたら、時間を測って解くことで処理スピードを意識する
おすすめの文法問題集としては、TOEIC受験者に非常に人気のある『TOEIC 文法問題 でる1000問』があります。


収録されている1000問以上の問題は、すべてTOEICの出題傾向に沿っており、解いて→理解して→繰り返すの流れで力をつけることができます。
特に、問題ごとの解説が非常に丁寧で「なぜこの選択肢になるのか」が明確なので、一人で勉強する場合でも安心して取り組めます。


『でる1000問』は、解説が本当に丁寧で、文法の抜けや曖昧な部分をピンポイントで補強できました。
辞書みたいに分厚くてはじめは解ききれるか不安でしたが、1ページ1ページの解説が分かりやすいのでテンポよく進めることができました。
まさに1000本ノックでTOEICのスコアアップに直結したと実感しています。
文法の知識、英語の構造に対する根本的な感覚を養うことができるので、TOEIC受験者以外にもおすすめしたい1冊です。
「TOEICでる1000」についての詳しい説明と、本当にスコアが伸びる使い方は以下をご覧ください。
【単語】600点突破のための勉強法(週2.5時間)
TOEIC500点を超えると、基礎単語はある程度身についてきているはずです。ここからは、「TOEIC頻出語」「前置詞・コロケーション」などの語感を高めていく必要があります。
単語をただ暗記するのではなく、文の中でどう使われているか、どんな組み合わせで登場するかを意識してインプットしていきましょう。
- TOEICに頻出する「名詞+動詞」「動詞+副詞」などの語の組み合わせを意識して覚える
- 1日20語の新出+週末にまとめて100語の復習テスト
- 例文を使って単語の「使われ方」ごと覚える(語彙力と文法力を一緒に伸ばす)
『TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ』は、このスコア帯の学習者にとって最も定番かつ実力がつく一冊です。
TOEICで頻出する語句がスコア帯別に並んでいるため、自分のレベルに合ったパートから着実に覚えていくことが可能。
各単語には実用的なフレーズがついており、単なる単語暗記にとどまらず、「文の中でどう使うか」まで学べる構成になっています。
通称「金フレ」は、多くのTOEIC学習者に愛用されている鉄板教材。505点を超えてから600点突破を目指すには、まずこの1冊を何周も回すのが近道です。




金フレは説明不要かもしれません。TOEIC受験者でこれを持っていない人はいないんじゃないかなと思います(筆者の感想)。
例にもれず私もTOEIC対策の初期からこの「金フレ」を愛用していました。必要な単語だけを効率よく覚えられる感覚があり、TOEICに特化した語彙力が一気に伸びました。
【リスニング】600点突破のための勉強法(週3時間)
TOEIC500点台では、Part3・Part4の聞き取りが本格的にカギになります。聞こえた気がする…ではなく、「聞こえたことを構造ごとに理解して選べる」状態を目指す必要があります。
そのために、聞いた音をしっかり捉える「精聴」と、理解した英文を声に出す「音読」の両方が重要です。
- Part3・4のスクリプトを使って、聞こえなかった箇所を丁寧に確認
- 聞き取れなかった原因(音の連結、省略、スピード)を分析
- スクリプトを見ながらシャドーイングを繰り返す(音と意味を一致させる)
- 自分でも声に出して読むことで、音の変化や英語のリズムに慣れる
シャドーイングの具体的な手順は次の記事で説明しています。
おすすめ教材
『TOEIC公式問題集』は、本番とまったく同じ形式で問題を解ける唯一の教材です。
特にPart7の長文問題では、「実際の難易度」「語彙レベル」「設問の傾向」をリアルに体験できるため、<strong>本番力をつけたい500点台の学習者には必須の1冊</strong>です。
解説を読むことで「自分が間違えた理由」と「正解の根拠」が明確になり、スコアアップに直結します。
どの公式問題集を使えばいい?
TOEICの公式問題集は現在10冊以上発売されていますが、どれを使っても問題の質・構成・レベルは基本的に同じです。
まずは最新の1冊を選べば問題ありません。TOEICの傾向は大きく変わっていない、古いものでも十分に効果があります。
・迷ったら最新版の11(※2025年6月16日現在)がおすすめ
・書店や中古で手に入る安価な旧版からでもOK
・2冊以上持っていても「1冊を繰り返す方が効果的」です


大切なのは「本番と同じ形式に慣れる」こと。1冊をしっかり使い込めば、600点までは十分に到達可能です。安心して、手に取りやすいものから始めてください。
【リーディング】600点突破のための勉強法(週2.5時間)
TOEIC600点未満の段階では、長文を読むことに慣れていない人が多く、Part7での失点が目立ちやすいです。
その対策としておすすめなのが、短めの長文を繰り返し解くスタイルの教材です。
- 1日1~2問を目安に、毎日少しずつ長文を読む習慣をつける
- まずは全体の構造を把握し、「何について書かれているか」を意識する
- 答え合わせの際は、なぜその選択肢が正解なのか・なぜ他が違うのかを確認する
- 音読・スラッシュリーディングなどを取り入れて、読解の型を体にしみこませる
『TOEIC読解特急』は、1問1ページで完結する形式の長文読解教材です。小さいので持ち運びに便利で、通勤・通学中のスキマ時間に最適。
難しすぎず、それでいてTOEICに特化した構成のため、「TOEICのPart7ってこういう流れなんだ」という感覚をつかむのにぴったりです。




TOEICの長文問題って、1問解くだけで結構疲れますよね。正直、私も最初は「長文アレルギー」でした。
でもこの特急シリーズは、1問解いたらすぐに次のページで答え合わせができる構成なので、テンポよく進められます。まとまった時間がなくても「今日は1問だけ」と気軽に取り組めるのが大きな魅力。
私も通学中や休み時間に、気が向いたときにサッと開いて読んでいました。長文が苦手な方でも、自然とPart7に慣れていけるおすすめの一冊です。
【模試】600点突破のための勉強法(週1.5時間)
模試は「今の実力を測る」だけでなく、どのパートに苦手があるかを把握するための重要なツールです。
すべてのパートを本番形式で体験することで、時間配分や集中力の持続も含めた“実戦力”を鍛えることができます。
- どのパートが得点源になりやすいか
- 時間配分のクセや苦手な設問タイプ
- マークミスや集中力が続くか
これらを明確にすることで、以後の学習方針に自信が持てるようになります。
1回2時間を確保するのが難しい場合は、「パートごと」「1日1セット」など柔軟に分割して取り組んでもOKです。
- 1週間に1回は「簡易模試(30〜60分)」に取り組む
- 解き終わった後、パートごとの正答率を記録して分析
- 苦手なパートがあれば、翌週の学習で重点的に補強
模試を解くなら、やはり公式問題集は鉄板です。実際の試験とまったく同じ形式・難易度なので、試験慣れに直結します。
ただし2時間まるごとの時間を取るのが難しい方は、abceedなどのスマホアプリで短縮バージョンの模試を試すのもおすすめです。
- TOEIC公式問題集シリーズ
実際の試験形式・傾向をそのまま体験できるので、模試として最も信頼性の高い教材です。 - スマホアプリ(例:abceedなど)
スキマ時間に「15分模試」「30分模試」といった形式で手軽に挑戦でき、AI診断で弱点分析も可能です。


私も最初は2時間通して模試を解くのがしんどかったので、abceedの診断模試を使って「パートごとに少しずつ」進めていました。
スコアを気にしすぎず「TOEIC形式に慣れる」ことを意識すると、続けやすくなります。
公式問題集を購入する場合は、比較的新しいもの(Vol.7〜11)がおすすめです。
なぜなら、TOEICの出題傾向が年々変化しているためです。
実際の試験に近い問題で練習をするために、より新しい公式問題集を選ぶのが効果的です。


600~795点:TOEIC全体を押さえた「得点力の底上げ」フェーズ
TOEIC600点を超えたら、あとは「どれだけ正確に・素早く・安定して」解けるかの勝負です。
このレベルでは以下のような力を仕上げていきます:
- Part別の得意・不得意を明確にして対策を最適化する
- 解き方に「ムダな迷い」がない状態を目指す
- 長文(Part7)の正解率と処理スピードを上げる
- リスニングの「話の展開予測力」と「集中力」を鍛える



あとひといき!
以下を意識して継続すれば必ず800点達成できます!
文法
Part5・6の頻出テーマ(接続詞・関係詞・時制など)を中心に、1日10問ペースで演習。
解説を通じて根拠を持って解答できるようにする。
単語
金フレは一通り学習済みとして、実戦演習から未知・あいまい語を拾って復習。
コロケーションや語法の理解に重点。
リスニング
Part3・4のスクリプト精読→シャドーイング、音声前に設問先読みで集中力UP。
Part1・2の難化対策にも注力。
リーディング
毎日Part5〜7の1セット演習+時間管理の意識。
Part7では設問先読み→該当箇所を探す訓練が効果的。
模試
2週間に1回は2時間通しで模試に取り組む。
苦手分野の特定・正答率記録・時間配分の確認を徹底。
【文法】800点突破のための勉強法(週2時間)
このスコア帯では、基礎文法は一通り理解していることが前提です。ここからは「正確さと瞬発力」を高めるフェーズになります。
- Part5・6対策として1日10問を目安に演習を続ける
- 「時制・接続詞・関係詞」など出題頻度の高いテーマを重点的に
- 選択肢の文法的根拠を説明できるまで解説を確認する
- 時間を測って解く練習を取り入れ、処理スピードも意識
このレベルにいるあなたは、もう「なんとなく文法がわかる」状態から脱却し、「根拠をもって正解を選ぶ」段階に入りつつあります。
文法を暗記ではなく理解に進化させ、読解・リスニングにも応用できるようになると、800点台が見えてきます。
また、問題を解いたら終わりではなく、「なぜ間違えたか」「なぜ正解だったか」の分析を徹底することが、最大の伸びしろを生むステージです。
時間が許すなら、週に1回はPart5をタイムアタック形式で解く習慣をつけると、処理力が一気に上がります。
文法問題の練習には、『TOEIC 文法問題 でる1000問』のようなTOEIC頻出パターンを網羅し、解説が丁寧な問題集が最適です。
【単語】800点突破のための勉強法(週1時間)
このスコア帯では、新しい単語を大量に暗記するというよりも、「わからなかった単語を確実に拾っていく」姿勢が重要です。
金のフレーズはすでに一通り習得している状態だと思われるので、あとは実践の中で語彙を増やしていくフェーズに入っています。
TOEICの問題集や模試を解く中で「見たことあるけど意味が出てこない単語」や「なんとなくで流していた表現」に丁寧に向き合うことが、スコアの安定につながります。
また、単語の“意味”だけでなく、“使われ方”にも注目していくことがこのレベルでの語彙力強化のカギです。
- 問題集や模試を解く中で出てきた「知らない単語・あいまいな語」をその場で調べてストック
- 名詞+動詞、形容詞+名詞など「コロケーション」に着目し、語法ごと記憶に残す
英単語をノートを使って確実に覚える具体的な方法は次のページで紹介しています。


私はこのレベルのとき、「金フレ」は何周か終えていたので、新しい単語帳に手を出すよりも問題集や模試の中で出てきた単語をメモして、それを中心に復習するようにしていました。
「今の自分に必要な語彙」だけを拾って学習する方が、記憶にも残るし実践的でした。
【リスニング】800点突破のための勉強法(週3.5時間)
このレベルでは、TOEIC形式に特化した「聞く力」と、解答に必要な情報をすばやく処理する「試験対応力」の両方が求められます。
特にPart3・Part4は、聞き取れた内容を正確に理解し、選択肢と照合するスピード勝負のパート。
音声を「聞く」だけでなく、「聞いて話せる・理解できる」まで高める練習が必要です。
- Part3・4のスクリプトを使って、聞こえなかった箇所を丁寧に確認
- 聞き取れなかった原因(音の連結、省略、スピード)を分析
- スクリプトを見ずにシャドーイングを繰り返す(音と意味を一致させる)
- 音声前に設問を先読みし、「誰が・何を・なぜ」を意識して聞く癖をつける
リスニングPart3&4において設問の先読みは必須テクニックです。
質問文は音声が流れる前に表示されるため、選択肢よりもまず「何を問われるか(Who? Why? What?)」に注目しながら読みましょう。それだけで、音声中の焦点が明確になり、聞き逃しが減ります。
リスニングPart1&2の対策も忘れずに!
近年のTOEICでは、Part1・2の難化がはっきりと見られます。特にPart2では、「Yes/Noで答えない応答」や「文脈でひねった返し」が増えており、以前よりも一筋縄ではいかなくなっています。
多くのTOEIC受験者がPart3・4の対策に注力しがちですが、Part2で想像以上に崩れてしまい、その不安が後半のパートにも影響してしまうというケースも珍しくありません。


私自身、リスニングは「Part3と4だけやっておけば大丈夫」と思い込んで対策していた時期がありました。ところが本番では、Part2の応答で全く手応えがなく、その焦りが後を引いて、Part3・4でも集中できずに散々な結果に……。
「前半が崩れると後半にも影響が出る」これを痛感して以来、Part1&2の対策も必ず取り入れるようにしました。
Part1と2を練習できるおすすめ教材
『TOEIC L&R TEST パート1・2特急Ⅱ 出る問 難問240』朝日新聞出版(特急シリーズ)
- 難化傾向にある設問パターンにしっかり対応
- Part2の「ひねり応答」や「言い換え問題」に特化
- スキマ時間で取り組みやすく、音声も公式に近い品質


Part1・2で安定して得点できるようになると、試験序盤で「取れた感」が得られ、後半も安心して臨めるようになります。全体のスコアにも大きく影響するパートなので、ぜひ対策に組み込んでください。
【リーディング】800点突破のための勉強法(週3.5時間)
このスコア帯では、読むスピードと処理精度を両立させることが大きなテーマになります。特にPart7(長文読解)での得点力がスコアを左右するため、単語・文法・読解の総合力を「使える形で」伸ばす必要があります。
ただし、読めばわかるのに「時間が足りない」という壁にぶつかりやすいのもこのレベルです。そこで重要になるのが、文構造のパターンに慣れることと設問処理のスキルを上げることです。
とはいえ、全部時間内に解き終わらなくても心配しないでください。
はっきり言って、TOEICリーディング全問を時間内に解き切れるのは、満点に近い上級者だけです。今の段階では「どこで時間をかけて、どこで捨てるか」を判断できるようになることの方がずっと大切です。
- 毎日1セット(Part5~7のミニ模試形式)を解く → 時間とスコアを記録
- 間違えた問題は、設問の「引っかけ方」や根拠の見つけ方をメモする
- Part7の長文では、本文より先に設問を読み、該当箇所を探しながら読む
- 音読・黙読を使い分けて「英文に慣れる」時間を確保する
長文Part7の時間配分と設問の読み方のコツ
- Part7は全文精読しようとしないのが鉄則です。設問先読みで「何を探すか」を意識してから本文に入りましょう。
- 1問あたり平均1分以内で解けるよう、「先に選択肢を見る」→「該当文を探す」の流れに慣れるのが鍵です。


私自身も、Part7の長文でなかなかスコアが伸びなかった時期がありました。
丁寧に読むことも大切ですが、ある程度読めるようになってきたら、質よりも「量」でスピードが上がってくる感覚があります。
毎日少しずつでも英文を読む量を増やすことで、読み方のパターンが自然に身についてきます。焦らず続けていきましょう!
気軽に長文練習したい方におすすめ:『TOEIC L&R TEST 読解 特急2 スピード強化編』
通勤中やちょっとしたスキマ時間に最適な構成で、1セットあたりの負担も少なめ。筆者も本番直前期によく使っていた教材で、コンパクトながら質が高く、「解き方の型」を身につけるのにとても役立ちました。


【模試】800点突破のための勉強法(週2時間)
このスコア帯では、文法や単語の知識はある程度身についているはずですが、それを“本番で活かす”力=実戦対応力がまだ十分とは言えません。
特にリスニングやリーディングでは、時間内に処理する力や集中力の維持がスコアに大きく影響します。
そこで模試の活用が効果的です。ただし、単に「2時間通しで解く」だけでは不十分で、模試のあとにどう振り返るかが重要になります。
- 1~2週間に1回は、必ず2時間の模試を通しで解く(実力チェックの意味も兼ねて)
- 使用教材は、公式問題集(Vol.7〜11) または abceedの模試 がおすすめ
- 苦手分野を洗い出すことが大きな目的。リスニングかリーディングか、さらに細かく分析
- 解いたあとは「なぜ間違えたのか」「時間配分はどうだったか」を必ず振り返る
- 間違えた問題は必ず見直し、選択肢のどこで迷ったかを言語化して記録


模試を解くときは、実際のマークシートを用いて解くとさらに効果的です。本番に近い緊張感や手間を体感しておくことで、試験当日の焦りを軽減できます。
また、公式問題集は定価が高めなので、何冊もそろえるのが難しい方は中古品を活用するのも手です。学生であれば、学校の図書館に置いてある場合も多いので、ぜひチェックしてみてください。
私の通っていた大学でも人気で、たいてい他の人に借りられていたのを覚えています。それだけ価値のある教材なので、手に取れる環境をうまく活用しましょう。
また、より難しい問題に慣れておくことで本番の負担を減らすこともお勧めです。
『公式TOEIC Listening & Reading 800+』は、TOEIC運営元が正答率の低かった問題をもとに構成した高難度の模試で、800点を目指す人には非常に実践的な内容です。
筆者もこれを本番の1週間前に解いておいたことで、本試験では「思ったより解きやすい」と感じられ、緊張を抑えて解答に集中することができました。


TOEIC800点を達成する社会人の3つの共通点


筆者の周りでTOEICで800点を突破している人たちには、共通する“勉強の進め方”があります。
特別な才能や英語力よりも、学習の取り組み方に工夫があることが特徴です。ここでは筆者が感じた、多くの高得点者に見られる3つの共通点を紹介します。
教材を「1冊決めて」繰り返している
TOEIC800点レベルの人は、やみくもに教材を増やすことはしません。「この1冊をやり切る」と決めて、繰り返し取り組むのが特徴です。
教材を絞ることで理解が深まり、定着度も高まります。特に以下のような工夫をしています。
- 解いた問題にチェックを入れて何周も回す
- 解説を見たあとに「なぜ間違えたのか」をノートに記録
- 間違えた問題だけを抜き出して2周目に集中
模試と復習をセットでやっている
800点レベルの人は、模試を受けるだけで終わらせません。
模試 → 復習 → 苦手の洗い出し → 再演習
というサイクルを徹底しているのが大きなポイントです。
特に、以下のような視点で復習しています。
- なぜ間違えたか(語彙・文法・設問の読み違い)
- なぜ正解できたか(根拠は何だったか)
- 解くのに時間がかかった問題は何か
つまり、復習こそが得点力の差を生む勉強法です。
日々のルーティンが決まっている(朝30分+夜30分など)
高得点者は「忙しいからできない」ではなく、時間を区切って習慣化しています。
- 通勤時間や朝のすきま時間にリスニング
- 夜はPart5やPart7の精読など読解系を中心に
のように、無理なく続けられるルーティンを自分で作っています。


筆者も800点を取った頃は、「朝30分+夜30分」で毎日コツコツ積み上げていました。
朝はシャドーイング、夜は文法問題を解くというルーティンを決めておき、間違えた問題だけを翌朝にもう一度確認する。このルーティンを固定化したことが、スコア向上の大きな要因だったと感じています。
時間がない日でも「少しでもやる」という姿勢を保つことで、学習のリズムが崩れず、着実に力がついていきました。
忙しい社会人のための5つのおすすめルーティン
TOEIC学習において最大の壁となるのが「時間の確保」。特に仕事や家庭の予定で忙しい社会人にとって、まとまった時間を取るのは簡単ではありません。
そこでおすすめしたいのが、“生活のスキマにTOEICを組み込む”という発想です。以下の5つの習慣を実践すれば、忙しい日々の中でも効率よくスコアアップを目指すことができます。
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1
朝活で15〜30分を固定(出勤前)
朝は脳が最もリフレッシュされた時間帯。文法問題を解いたり、音読をしたりするのに最適です。
出勤前の15〜30分を「TOEICタイム」として習慣化することで、1日のスタートが整い、学習リズムも安定します。
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2
通勤時間はリスニングに固定
電車やバスの移動中は、スマホとイヤホンさえあればTOEIC対策ができます。公式問題集の音声やabceedのリスニング機能がおすすめです。
Part3・4のスクリプトを聞きながら、理解力と反応スピードを高めましょう。
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3
昼休みに1問だけ文法 or 単語
お昼休憩中に、スマホで1問だけ文法問題を解いたり、暗記アプリで単語を確認するだけでも、記憶の定着に効果的です。
“たった1問”を継続することで、時間がない日でも「勉強した」という達成感が得られます。
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4
夜は15分で復習または模試の1パート
夜にがっつり勉強するのが難しい日は、朝にやった内容の復習や、模試のPart5だけなど、小さく区切って取り組むのがコツです。
寝る前に少しでも学習に触れることで、記憶の定着を助け、翌朝のスタートにもつながります。
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5
毎週日曜に振り返りと計画を立てる
忙しい中で勉強を続けるには、自分で自分を管理する仕組みが欠かせません。
日曜の夜などに「今週の進捗はどうだったか?」「来週はいつ・何をやるか?」を簡単にメモしておくことで、行き当たりばったりの学習を防ぎ、モチベーションの維持にもつながります。
まとめ:社会人がTOEIC800点を達成する方法
TOEIC800点を突破するには、特別な才能や語学センスよりも、正しいやり方で努力を継続できるかが鍵です。
本記事で紹介した内容を振り返りながら、あなたの学習計画にぜひ取り入れてください。
TOEIC800点を達成する人の共通点
- 教材は「1冊」を決めてやり込み、迷わない
- 模試と復習をセットで実施し、苦手を見つける
- 学習をルーティン化し、日々の積み重ねを怠らない
セクション別おすすめ対策
セクション | 対策のポイント |
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文法(Part5) | 正答率の高い問題を選んで、解説付きで深掘り |
単語 | 新しい単語より「出てきた語」の復習中心でOK |
リスニング(Part1–4) | シャドーイング+設問の先読みで反応力を鍛える |
リーディング(Part5–7) | スピード重視で、読解量そのものを増やす |
模試 | 週1回を目安に2時間で通して実施+復習徹底 |
最後に、TOEICは「慣れ」と「量」がスコアに直結する試験です。
あれこれ手を出すよりも、決めた教材と方法でやり切ることが800点への最短ルート。
完璧を求めすぎず、続けることにフォーカスして、コツコツ前進していきましょう。



あなたの800点達成を心より応援しています!
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